「自宅で最期をむかえるということ」 

非常勤医師のフジワラです。あさクリに来させて頂くようになり、もうすぐ2年になります。
日々の訪問診療で、ご自宅で人生を全うされる患者さんに関わらせて頂くことが多くなり、
改めて思い出した事があります。

私にとって、救命救急センターで、瀕死の患者さんの治療に従事し、何とか救命に至るという経験や、外科病院で癌などの手術が必要な病気でも、元気に回復されていくという経験はとても大切にしたいことです。

一方、老衰、癌の末期などその他の重症疾患で、最先端の治療を駆使しても、どんなに思いをよせても、避けられない死があります。たった数日でも数時間でも、望んだ場所で、大切な方々と過ごしながら最期をむかえるということは、ご本人をはじめ、ご家族にとってもかけがえのないものだと思います。

入院中の末期の患者さんが、ご自宅への思いをお話しして下さり、急きょ翌日に在宅医療に移ったことがありました。住み慣れたお家に帰ると同時に小さなお孫さんやご家族に、にぎやかに囲まれていました。患者さんもご家族も、とても幸せそうにされているように見えました。私は在宅医療を支援してくださる様々な方達に連絡をし、紹介状などを作成しただけでしたが、それは高度な医療や最新技術で患者さんの回復のお手伝いをすることと同じくらいに、とても大切な事だと気づかされた経験でした。

・・・ これからさらに暑い日が続きます。しっかり、水分補給をしてのりきりましょう!





あさのクリニック

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