見学研修の感想をいただきました③

平成28年4月28日に当院に研修に来られた、櫻井さんより感想をいただきました。
櫻井さんは4月5日にも研修にこられ、今回は2回目の見学です。

あさのクリニックでの研修を通して
お忙しい中、研修をさせて頂きありがとうございました。
今回は、特別養護老人ホームの訪問診療を見学させて頂きました。
入所者の方々がテーブルを囲んで笑顔で過ごされており、医師との会話の中では、冗談や笑いがありました。生き生きとされていた姿が印象的でした。
入所者同士の交流を、もつことができる空間作りが大切だと感じました。
また、特別養護老人ホームの看護師が『入所してから看取りの準備が始まっており、身体が健康な時から、信頼関係を築き最後を看取らせて頂いている』とお話を頂きました。
これは、 在宅看護でも、同様なことがいえると思います。

今回は、以前伺ったことがある方の訪問診療でした。
以前伺った際は、ご家族の方の表情が硬く、口数も少なかったことが印象に残っていました。
しかし、今回の訪問では、以前と比べご家族の表情に変化がありました。
今回は、口数も多く笑顔が見られ、表情が豊かでした。患者が亡くなった後のことを少しずつ考え、心の準備ができていることに驚きました。
私は、家族背景が複雑な為、どのようにご家族と接するべきか家族への関わり方が難しいと感じていました。
しかし今回、ご家族が心の準備を始めることができたのはスタッフ間での情報共有や、他病院の訪問看護との連携をはかり時間をかけながらご家族と接したからだと思いました。
傾聴し、他と連携をとりながら、ゆっくりご家族と関わることで、徐々にご家族が心を開き、『納得』と『満足』に近づいているのではないかと感じました。
ご家族に接する中でも、ご家族が本当に困っていることや不安なことは何かを引き出すための観察力と質問の仕方が重要だと学びました。
ご家族の微妙な気持ちを受け止め、共感を示し、今の状況を共に受け入られるように導くことが必要だと感じました
患者や家族の心理、家族背景、生活状況を考慮した上で、一人一人に合わせて関わり、ケアをしていく為に、時には患者やご家族の辛い心理や希望まで入りこまなくてはならないときもあります。それらを引き出すためにコミュニケーションスキルは最も必要な技術だと思いました。
在宅でも急性期でも、それらの大切さは、同じだと感じました。
今回も色々なことを感じ、考えることができた研修でした。
ありがとうございました。

川崎医科大学附属病院  高度救命救急センター
櫻井亜希子

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研修の感想をいただくことで、私たちの日々の支援でしていること、不十分な事の振り返りになりました。

その支援はどんな根拠で行っているのか。という意識をもち、日々の支援に取り組んでいきます。

 


2016/05/25 見学・研修