アイスの日

あさのクリニック管理栄養士です。

5月9日は「アイスの日」です。ご存じでしたか?私は知りませんでした。

1964年、アイスクリームシーズンが始まる連休明けの5月9日、東京アイスクリーム協会がアイスクリームの販売促進を目的とした記念事業を開催したことが「アイスクリームの日」の始まりです。

近年、4月でも夏日に届きそうな日があり、冷たいものが食べたいなと思う日もありました。

今回は「アイスの日」にちなんでアイスについてのいろいろを紹介していきます。

ここ数年のアイス消費は増加傾向

日本アイスクリーム協会のデータによると、2024年度のアイスクリーム販売金額(メーカー出荷ベース)は、約6,451億円と過去最高を記録しました。前年から約6%増と伸びています。

家計調査でも、一世帯当たりの年間支出が1万円台を5年連続で突破しており、アイスが家庭のスイーツ消費に占める割合は増加傾向です。

背景には猛暑の影響、コンビニやスーパーの品揃えの充実、高級系・健康志向アイスの登場、などがあると考えられています。
今やアイスは「夏だけの食べ物」ではなく、一年中楽しむスイーツになりました。

アイスクリームの歴史とちょっとした雑学

歴史

日本でアイスクリームが広まったのは明治時代。アメリカに渡る使節団の一人だった町田房蔵が明治2年(1869年)6月(新暦7月)横浜馬車道通りで氷と塩を使用して、日本で最初のアイスクリーム「あいすくりん」の 製造販売を始めました。この「あいすくりん」の材料は牛乳、卵、砂糖とシンプルなものですが、当時は50銭(女工の半月の給料に値する)で売られ、現在の価値換算で約10,000円程度だったことになります。

その後、冷凍技術の発展や流通の進化によって、誰でも気軽に買える身近な存在へと変わっていきました。

雑学

アイスクリームの消費量が一番多い国は、なんとニュージーランドです!2023年のデータによると、一人当たり年間20.1Lです。
2位はオーストラリアで19.4L。日本は22位で6.7Lです。

ニュージーランドは酪農大国であり、高品質な生乳を使った濃厚で新鮮なアイスクリームが豊富にあることが理由の一つではありますが、それにしても日本人の約3倍の量を食べているとは驚きですね!

アイスの種類

アイスには分類表示があることをご存じでしょうか?
主な分類は次の4つです。

  • 乳固形分:15%以上
  • 乳脂肪分:8%以上

ミルク感が強く、コクがあるのが特徴です。いわゆる「濃厚系」「高級系」はこの分類に入ることが多いですね。

  • 乳固形分:10%以上
  • 乳脂肪分:3%以上

アイスクリームよりややさっぱり。
ミルク感はありつつ、軽めの食感で食べやすいタイプです。

  • 乳固形分:3%以上

乳脂肪分の規定はなく、植物性脂肪を使うこともあります。
特徴としては、軽い口当たり、さっぱり感、比較的リーズナブル。

乳固形分はほぼなく、水、果汁、糖分が中心でシャーベットやかき氷がこれにあたります。
さっぱりしているのでヘルシーと思われがちですが、糖分もしっかり入っているものも多いので要注意。 

健康面で意識したいこと

アイスクリームは種類も豊富で、手軽であり、満足感もあります。
ただし栄養面から見ると、以下の特徴を持つ食品です。

糖分が多い
脂質が多い
カロリーが高め

問題になるのは「たまに食べる」ではなく、習慣化した食べすぎです。
食べ過ぎると・・・

血糖値の乱高下
体脂肪の増加
食欲コントロールの乱れ
栄養バランスの偏り

につながる可能性があります。

東洋医学では、「冷え」は体調不良の大きな原因の一つと考えられています。
特に冷たい飲食物は、胃腸を直接冷やす、消化機能を弱める、とされています。
また、胃腸=エネルギー(気)を作る中心と考えられているため、

胃腸が冷える → 気が不足する → なんとなく元気が出ない という流れが起こりやすくなります。

アイスを楽しむための工夫

食べるタイミングを選ぶ

  • 日中
  • 食後
  • 活動量が多い日

「夜遅く+冷たいもの」は冷えを強めやすい組み合わせなので要注意。
お風呂から出て食べるという方が多いと思いますが、なるべくなら昼食後に食べるのがおすすめです。

食べるスピードをゆっくりに

急いで食べると、胃腸への冷却刺激が強くなる、満足感が得にくい、などがあります。
ゆっくり味わって食べるようにしましょう。

温かいものと組み合わせる

温かいお茶や白湯などと一緒に食べると、冷えの影響を和らげてくれます。

頻度の見直し

毎日食べることは習慣になってしまいますが、たまにだと楽しみになります。

まとめ

アイスには賞味期限の表示義務がありません。これは-18℃以下の適切な温度で保存されていれば、品質の劣化が極めて少ないためです。

私は、冬に発売される期間限定のご褒美アイスを冷凍庫で保管し、夏になってから食べるようにしています。
1回に2個、3個と食べてしまう方は箱買いをせず、一つのアイスを都度都度買うのも工夫の一つかもしれません。

これからアイスがおいしく感じる季節。体をいたわりながら楽しみましょう。

出典:一般社団法人 日本アイスクリーム協会

栄養指導のご紹介

2026/05/01 栄養コラム

採用情報(医師募集) 採用情報(看護師募集)