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5月号 フリーペーパー Vol.122 熱中症 春の熱中症対策!暑さに強い体づくり【暑熱順化(しょねつじゅんか)】

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熱中症予防には「暑くなる前」から行う予防と、「暑い時期」に行う予防がありますが、今回は暑くなる前から行う熱中症予防について紹介します。

同じような暑い環境下にいたとしても、熱中症のなりやすさは個人差があり、暑さに体が慣れていることの重要性が近年指摘されています。こうした「暑さに体を慣らすということ」を暑熱順化といいます。年齢とともに暑さを感じにくくなるため、意識して体を慣らすことがとても大切です。

暑さに体を慣らすには、特別なトレーニングは必要なく、無理のない範囲で軽く汗ばむ程度の運動から始めることがポイントです。たとえばウォーキングなどを、まずは10~20分ほどの短い時間から取り入れ、体調に合わせて無理なく継続していきましょう。運動開始の数日後から暑熱順化が始まり、約2週間ほどで徐々に暑さに慣れていくとされています。時間はあくまで目安のため、短時間でも問題ありません。

また、入浴も効果的な方法のひとつです。ぬるめのお湯にゆっくり浸かり、自然に汗をかくことで、体を暑さに慣らすことができます。今の時期から無理のない範囲で取り組むことで、本格的な暑さに備え、熱中症のリスクを軽減していきましょう。

日ごろからこまめに水分を摂取することを心がけましょう。水分接種量については、かかりつけ医の指示に従いましょう。

暑さが本格化する前に早めにエアコンの点検や清掃を済ませましょう!熱中症は室内でも夜間でも多く発生しており、室温管理の観点からも、エアコンを適切に活用することが重要です。

出典:「熱中症の予防についてのお知らせ」(消防庁)

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2026/05/01

アイスの日

あさのクリニック管理栄養士です。

5月9日は「アイスの日」です。ご存じでしたか?私は知りませんでした。

1964年、アイスクリームシーズンが始まる連休明けの5月9日、東京アイスクリーム協会がアイスクリームの販売促進を目的とした記念事業を開催したことが「アイスクリームの日」の始まりです。

近年、4月でも夏日に届きそうな日があり、冷たいものが食べたいなと思う日もありました。

今回は「アイスの日」にちなんでアイスについてのいろいろを紹介していきます。

ここ数年のアイス消費は増加傾向

日本アイスクリーム協会のデータによると、2024年度のアイスクリーム販売金額(メーカー出荷ベース)は、約6,451億円と過去最高を記録しました。前年から約6%増と伸びています。

家計調査でも、一世帯当たりの年間支出が1万円台を5年連続で突破しており、アイスが家庭のスイーツ消費に占める割合は増加傾向です。

背景には猛暑の影響、コンビニやスーパーの品揃えの充実、高級系・健康志向アイスの登場、などがあると考えられています。
今やアイスは「夏だけの食べ物」ではなく、一年中楽しむスイーツになりました。

アイスクリームの歴史とちょっとした雑学

歴史

日本でアイスクリームが広まったのは明治時代。アメリカに渡る使節団の一人だった町田房蔵が明治2年(1869年)6月(新暦7月)横浜馬車道通りで氷と塩を使用して、日本で最初のアイスクリーム「あいすくりん」の 製造販売を始めました。この「あいすくりん」の材料は牛乳、卵、砂糖とシンプルなものですが、当時は50銭(女工の半月の給料に値する)で売られ、現在の価値換算で約10,000円程度だったことになります。

その後、冷凍技術の発展や流通の進化によって、誰でも気軽に買える身近な存在へと変わっていきました。

雑学

アイスクリームの消費量が一番多い国は、なんとニュージーランドです!2023年のデータによると、一人当たり年間20.1Lです。
2位はオーストラリアで19.4L。日本は22位で6.7Lです。

ニュージーランドは酪農大国であり、高品質な生乳を使った濃厚で新鮮なアイスクリームが豊富にあることが理由の一つではありますが、それにしても日本人の約3倍の量を食べているとは驚きですね!

アイスの種類

アイスには分類表示があることをご存じでしょうか?
主な分類は次の4つです。

  • 乳固形分:15%以上
  • 乳脂肪分:8%以上

ミルク感が強く、コクがあるのが特徴です。いわゆる「濃厚系」「高級系」はこの分類に入ることが多いですね。

  • 乳固形分:10%以上
  • 乳脂肪分:3%以上

アイスクリームよりややさっぱり。
ミルク感はありつつ、軽めの食感で食べやすいタイプです。

  • 乳固形分:3%以上

乳脂肪分の規定はなく、植物性脂肪を使うこともあります。
特徴としては、軽い口当たり、さっぱり感、比較的リーズナブル。

乳固形分はほぼなく、水、果汁、糖分が中心でシャーベットやかき氷がこれにあたります。
さっぱりしているのでヘルシーと思われがちですが、糖分もしっかり入っているものも多いので要注意。 

健康面で意識したいこと

アイスクリームは種類も豊富で、手軽であり、満足感もあります。
ただし栄養面から見ると、以下の特徴を持つ食品です。

糖分が多い
脂質が多い
カロリーが高め

問題になるのは「たまに食べる」ではなく、習慣化した食べすぎです。
食べ過ぎると・・・

血糖値の乱高下
体脂肪の増加
食欲コントロールの乱れ
栄養バランスの偏り

につながる可能性があります。

東洋医学では、「冷え」は体調不良の大きな原因の一つと考えられています。
特に冷たい飲食物は、胃腸を直接冷やす、消化機能を弱める、とされています。
また、胃腸=エネルギー(気)を作る中心と考えられているため、

胃腸が冷える → 気が不足する → なんとなく元気が出ない という流れが起こりやすくなります。

アイスを楽しむための工夫

食べるタイミングを選ぶ

  • 日中
  • 食後
  • 活動量が多い日

「夜遅く+冷たいもの」は冷えを強めやすい組み合わせなので要注意。
お風呂から出て食べるという方が多いと思いますが、なるべくなら昼食後に食べるのがおすすめです。

食べるスピードをゆっくりに

急いで食べると、胃腸への冷却刺激が強くなる、満足感が得にくい、などがあります。
ゆっくり味わって食べるようにしましょう。

温かいものと組み合わせる

温かいお茶や白湯などと一緒に食べると、冷えの影響を和らげてくれます。

頻度の見直し

毎日食べることは習慣になってしまいますが、たまにだと楽しみになります。

まとめ

アイスには賞味期限の表示義務がありません。これは-18℃以下の適切な温度で保存されていれば、品質の劣化が極めて少ないためです。

私は、冬に発売される期間限定のご褒美アイスを冷凍庫で保管し、夏になってから食べるようにしています。
1回に2個、3個と食べてしまう方は箱買いをせず、一つのアイスを都度都度買うのも工夫の一つかもしれません。

これからアイスがおいしく感じる季節。体をいたわりながら楽しみましょう。

出典:一般社団法人 日本アイスクリーム協会

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2026/05/01

4月号 フリーペーパー Vol.121 思わず「へぇ~」が出る、現場の引き出し

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私たちの現場には、教科書には載っていない「なるほど!」や「そうなんだ!」と感じるスタッフの知恵や工夫が様々なところに詰まっています。あさのクリニックでは、普段はなかなか知ることのできない現場の裏側や、季節に合わせた健康情報をブログで発信しています。今月号では、特に人気のブログ記事の概要をご紹介します。

デトックス

暖かくなってきたのに体がだるい・・・
そんな時は、冬に溜め込んだ老廃物が影響しているかもしれません。

デトックス(解毒)は、体内の不要物を排出し、体のバランスを整える方法です。食生活の乱れや運動不足で排出機能が低下すると、不調や肌トラブルの原因になることも。

対策はシンプルで、食物繊維をとる・水をしっかり飲む・入浴や軽い運動で巡りを良くすることがポイントです。

これらを意識する事で、体内環境が整い、健康維持につながります。冬の寒さで硬くなった体を無理のない範囲で動かし、これからの暑さに備えていきましょう。

訪問診療バッグ

訪問診療というと、コンパクトな持ち物をイメージされがちですが、実際のバッグは約8kg。

処置器具や採血セット、薬剤、手袋、使用済み針の処理ボックスなど、多くの医療物品が詰まっています。バッグの中は、限られたスペースでも安全かつ迅速に対応できるよう、細かく整理されています。

それぞれの物品が取り出しやすく、衛生的に管理できるよう工夫を重ね、用途に応じたケースの活用や配置の最適化を行っています。

訪問診療バッグを空けると…
訪問診療バッグは約8kg

このほかにも、さまざまな情報を発信しています。
気軽に読める文量ですので、ぜひご覧ください。

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2026/04/06

AIと管理栄養士

あさのクリニック管理栄養士です。

4月は年度が変わり、何か新しいことを始めたくなる時期です。
このタイミングで夏に向けてダイエットの目標を立てる方もいらっしゃるかもしれません。
ネットからは様々な情報を入手することができます。

少し前までの健康情報は、「この食材が体にいい!」「これを食べると体によくない!」など、みんな共通の答えが中心でした。

でも、今は違います。

同じ食事、同じ運動、同じ健康法、それでも、元気になる人、逆に調子を崩す人が必ずいます。

千差万別、十人十色、私たちの体はそんなに単純ではないということに私たちは気づき始めています。

健康管理にAI登場

最近は、検査データ、健康アプリ、AI解析などを使って「自分専用の健康プラン」を作る流れが広がっています。
当院の患者さんにもカロリー計算アプリや、体重計とアプリを連動し体重管理をされている方がいらっしゃいます。

AIは、データ分析、数値の比較、傾向の把握などの分野でとても優秀です。自分の体の状態を「見える化」できるのはとても便利ですよね。

2010年頃登場したカロリー計算アプリは、食材やグラムなどを細かく入力しないといけないものが多かった様に記憶していますが、最新のアプリは、写真を撮るだけでAIが分析しカロリーや栄養素まで瞬時に計算してくれます。

数字だけでは語れない

ここで少しだけ現場のお話をしたいと思います。
管理栄養士として感じるのは、健康はデータだけでは決まらないということです。
例えば、 

  • 家族構成や家族関係
  • ライフイベント
  • 生活習慣
  • ストレスのかかり方 など

こういう部分は、検査データには出てきません。
でも、実際にはこれらが体調を左右していることもあります。

管理栄養士が関わる意味

管理栄養士が関わる意味

  • 生活に無理が出ない形に調整する
  • 続けられるやり方を探す
  • 頑張りすぎを止める
  • 現実との折り合いをつける

“健康を日常に馴染ませる役割” とも言えるかもしれません。

これからの健康の形

これからの時代は「AIか人か」ではなく、

『AIで分析し、人が微調整』
この組み合わせが一番自然だと思います。

AIは「見える化」が得意人は「寄り添い、調整」が得意 で役割が違います。

「みんな同じ」をやめてもいい

もし今、

✅ 健康情報に振り回されている

✅ 何が正しいかわからない

✅ 頑張っているのにしんどい

そんな感覚があるなら、意識の問題ではなく「共通の正解」が合わなくなってきただけなのかもしれません。

健康は本来とても個人的なものであり、比べたり競争するものでもありません。

自分の体の声を聞きながら、自分に合う形を探していきましょう。
AIもある、でも人間の専門職もちゃんといる。

健康迷子になった時は、管理栄養士にご相談ください。

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2026/04/01

訪問バッグをご紹介します!

投稿日:2021/10/22
更新日:2026/03/31

ご自宅や施設様を伺って診療をさせていただく訪問診療。
今回は、訪問時にお持ちするバッグの中身を大公開!

訪問診療では、通院が困難な方の居宅(自宅をはじめ親戚の家、老人ホーム、グループホームなど)にお伺いし、診療を行っています。また、緊急時には24時間365日体制で対応、必要に応じて臨時往診や入院先の手配なども行っています。

診療は、定期的な体調管理の他に、傷の処置や点滴など日々あらゆる状況がありますが、その場である程度の状況に対応にできるよう多くのものを持参しています。
今回は、その要である2つのメインバッグをご紹介いたします。

まずは左の大きな黒いバッグ。なんとその重量は約8㎏!!
バッグには写真のようなものが入っています。

訪問バッグの中身紹介
※クリックで拡大

針セット、シリンジセット、導尿セット、採血セットと分けたケース、採血で使用した針を破棄するボックス(ハリクイ)、印鑑などが入っています。バッグの中は、大小様々なケースを使用し、分かりやすく取り出しやすい工夫をしています。

たくさんのポケットもフル活用しています。外ポケットには死亡診断書やお知らせの書類、血圧計、聴診器、手拭きシートなどを入れています。
“うんこ”と見えるのは、当クリニックのフリーペーパーの「うんこ」の記事を活用して、排便状況を確認する際に、便の形を確認するときに活用しています。
長細い蓋の裏には、当院の看護師が手縫いでネットポケットも作成してくれました!

こちらはケースの中身です。持針器、メス、鑷子(ピンセット)などを入れ、蓋の裏側には手作りで、ステリテープ(皮膚接合用テープ)などの処置に使用するものを挟んで収納できるようにしています。

次は、右の白のケースを紹介します。こちらには、点滴、抗生剤などの薬剤が入っています。

訪問ケースの中身紹介
※クリックで拡大

こちらも小分けできるケースを活用しています。重さは、約7.5㎏!やはり重い!!

紹介をしたバッグとケース、持ち運び用のエコー、採血をしたものを運ぶ保冷バックや新型コロナウイルスのPCR検査キットを持参する保冷バッグ、体重計を持参することもあります。
看護師に一人で訪問診療に際に持ち出すものをもってもらいました。

腕がムキムキになりそうです。。
実際の訪問診療は、医師と看護師と他スタッフ(事務や相談員)の3名や医師と看護師の2名や医師とスタッフの2名での訪問するため、一人でこの荷物をもつことはもちろんありませんよ。
また、自宅内に持ち入るものは、状況に応じてバッグだけのこともあります。

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2026/03/31

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