クリニックブログ


見学来院報告(2025年3月)S県立大学4年 K様

総務Nです。

管理栄養士を目指す大学生のK様が見学に来られ、感想をいただきました。

外来での栄養指導はもとより、居宅を訪問しての栄養指導にも同行いただきました。

訪問栄養指導の見学ができる施設を自ら探し、他県から見学に来てくださり、選ばれたこちらも身の引き締まる思いでした。

これから社会に出てご活躍されるにあたって、今回の経験が少しでもお役に立てればと思います。

感想紹介

この度は、栄養指導の見学させていただき、ありがとうございました。

外来の栄養指導では、管理栄養士の先生が患者さんと信頼関係を築いて、話をしている姿が印象的でした。食事のことだけでなく、家族や運動の話など多方面から患者さんの状況を把握し、栄養指導をされていました。食事内容の指導の際には、どの食材を食べたら良いか、減らした方が良いか、ということを伝えるだけでなく、どのように調理するか、既存の料理に追加できるかなど患者さんが実践しやすいような指導をすることが大切だと感じました。また、その際には患者さんと一緒に考えながら提案することで、一方的な指導にならないことを学びました。

訪問の栄養指導では、どのような食材を購入しているかだけでなく、その食材を使用して食べているかや、調理器具は何を使って、どのように調理をしているかなどより細かな部分を見たり、聞いたりしていました。そのことを踏まえての栄養指導なので訪問ではより具体的で的確な指導ができると感じました。また、独居の患者さんにとっては元気に暮らしているか、怪我などをしていないかの確認にもなることを知りました。

私は今回、初めて栄養指導を見学したので、驚きの連続でした。座学では学ぶことのできない多くのことを学びました。また、患者さんも様々な方がいらっしゃるので、個々に対しての栄養指導の大変さを改めて感じました。

今回の見学は、本当に貴重な経験となりました。管理栄養士の先生をはじめ、あさのクリニックのみなさん、本当にありがとうございました。

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2025/05/02

糖尿病の合併症

糖尿病の合併症
あさのクリニック管理栄養士です。

今回は糖尿病の合併症についてお話したいと思います。
糖尿病の合併症は大きく分けると「細小血管症」と「大血管症」の2つがあります。

細小血管症

細小血管症の「しめじ」細小血管症とは、糖尿病に特徴的な細小血管で起こる合併症で糖尿病3大合併症と呼ばれ、
「神経障害(んけいしょうがい)」
「網膜症(目の症状)(うまくしょう)」
「腎症(んしょう)」
です。
それぞれの一文字目をとって、しめじと覚えます。

この順番にも意味があり、糖尿病罹患期間約5年~10年で神経障害、網膜症、10年~15年で腎症の合併症症状が出てくるとされています。

大血管症

大血管症の「えのき」高血糖、高血圧、脂質異常症、肥満、喫煙は動脈硬化症につながります。
動脈硬化症は身体の大きな血管を障害し大血管症を引き起こします。

大血管症には脳梗塞、心筋梗塞、抹消動脈疾患、足病変(壊疽)などがあり、
「壊疽(えそ)」の「
「脳梗塞(のうこうそく)」の「
「虚血性心疾患(=心筋梗塞や狭心症)(きょけつせいしんしっかん)」の「
の一文字目をとってえのきと覚えます。

また、高血糖に起因して歯周病、感染症にかかりやすくなるなどの弊害もでてきます。
HbA1cの数値、空腹時血糖が安定しているため安心されて、定期的に眼科や歯科にかかっていない方が意外と多くいらっしゃいます。

 

わたくしごとですが、16年前にレーシック(近視手術)を行って以降眼科とは無縁の生活を送っていました。
昨年の人間ドックの眼底検査で「視神経乳頭陥凹拡大」と書かれており、調べてみると緑内障のリスクがあるとのこと!緑内障!?と思いつつ1年眼科へ行きませんでした。
今年の眼底検査でも同じように書かれていた上に、右目の視力が0.6とかなり下がっていたため重い腰をあげ久しぶりの眼科受診をしてきました。

視力、眼圧、眼底、視野検査を経て、結果は異常なしでした。(ちなみに両目1.5でした)
40代以上の人の20人に1人が罹患していてもおかしくないという話を聞きびっくり!
また、緑内障は予防法がないので早期発見早期治療が鉄則だそうです。40代に突入したら何もなくても1年に1度の眼科受診をすすめられました。

何よりも合併症の症状が出る前に対策をとることが大切です。血糖が安定していても罹患期間は長くなっていきます。
定期受診をして良好な血糖コントロールはもちろん、もしも「眼科や歯科にしばらく行っていないなぁ」という方は1度受診しておくと安心ですね。

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2025/04/07

第4回 在宅医療事務ミーティング

こんにちは、事務の吉田です🌷

3月22日(土)、23日(日)に、愛媛県松山市で開催された第4回 在宅医療事務ミーティングに、当院より2名で参加してきました。
東は千葉から、西は鹿児島から参加され、いろいろな情報交換をしながら学びの共有ができました✨
時間が足りなかったくらい、とても有意義な時間でした✨
よりよい在宅医療の提供にむけて、学んだ内容を取りまとめて院内で共有していこうと思います😊

実行委員の皆様、大変お世話になりありがとうございました!!
また次回もぜひ参加させていただけたらと思います!

さて、愛媛県松山市ということで…
途中休憩で寄った道の駅にあったみかんジュースの出る蛇口🍊
昼食は、他医療機関のスタッフさんとランチに行きました🍴
愛媛の名物、鯛めし💞毎日食べたいくらい美味でした✨

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2025/04/01

運動

あさのクリニック管理栄養士です。

少しずつ春の訪れを感じることができるようになってきました。2月は例年になく寒い日が多かったですね。

「三寒四温」という言葉があるように寒い日と暖かい日を繰り返しながらだんだんと暖かくなっていきますが、急に暖かくなると花粉症の症状が強く出たり、身体のダルさなどを感じやすくなります。

昨年のブログの3月と4月に「花粉症」「デトックス」について掲載していますので是非参考にしてみてください。

健康維持・老化防止には継続的な運動を

健康維持、老化防止には継続的な運動が大切ですが、運動は有酸素運動無酸素運動の2つに分けることができます。

有酸素運動とは

有酸素運動は、ウォーキング、水泳、エアロビクスなど長時間継続して行う運動で、運動する際に酸素が使われます。全身持久力の向上、心臓や肺などの呼吸循環器系の機能の向上、血液循環の向上などが期待できます。

有酸素運動を行うと、酸素を使って糖質がエネルギー源として消費されます。糖質が枯渇すると脂肪が分解されてエネルギー源として消費されます。

今まで、エネルギー源が糖質から脂肪に切り替わるまでに20分以上の運動が必要なため、1日30分程度の運動が推奨されていましたが、10分の運動を3回に分けて行っても同程度の脂肪燃焼効果が得られることがわかっています。長い時間の運動が難しい方や、30分の運動時間が取れない方には朗報ですね。


無酸素運動とは

無酸素運動は、筋力トレーニングの一種で、スクワットや腕立て伏せなど筋肉に抵抗をかける動作を繰り返し行う運動です。無酸素運動は酸素を使わず筋肉中の糖質をエネルギー源として消費します。すぐにエネルギー切れとなるため長時間の運動には向いていません。

無酸素運動を行うことにより筋肉量が増加し、基礎代謝が向上します。

どちらか一方の運動ではなく、有酸素運動と無酸素運動を自分に合った割合で行うことが大切です。

一般的には、無酸素運動→有酸素運動の順で行うことが推奨されています。

有酸素運動を行ってから無酸素運動を行うと体内のエネルギー量が枯渇し、自分の筋肉をエネルギー源に変えてしまうため逆に筋肉量が減少してしまいます。

持病がある方は運動のやりすぎが逆に身体の負担になることもありますので、主治医と相談しながら注意をして実施することが重要です。

家の中でできる簡単な運動

散歩やジムへ行くとなると、まず外に出るのが億劫という方、多いと思います!

家の中で簡単にできる運動をご紹介します。

階段で踏み台昇降

自宅の階段には手すりもついていると思いますので、不安な方は手すりを持って、右足と左足交互に昇り降りを行ってみてはいかがでしょうか。

スクワット

膝に痛みがある方はおすすめできませんが、足の筋肉増強にはもってこいの運動です。
また、自分で強度を調節できるので無酸素運動にも有酸素運動にもできます。

  1. 肩幅より広めに足を開く。
  2. 背筋を伸ばし、膝がつま先から出ないように息をはきながらゆっくりとしゃがむ。
  3. 少しきついなというところで一呼吸し、また息を吐きながら上がってくる。

スクワットで膝を壊す方もいらっしゃいますので、正しいフォームで無理をせずに行うことが重要です。

踵上げ

踵を付け、つま先は45度程度に開いて踵をゆっくり上げます。
歯磨きをしながら、食器を洗いながらなど “ながら” でできる簡単な運動です。

 

自分に合った運動を見つけて軽やかな身体を手に入れましょう!

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2025/03/14

3月号 フリーぺーパ―(令和7年 2025年)

ペタンク

皆さん「ペタンク」というフランス生まれのスポーツをご存じでしょうか。世界選手権の開催もあり、会場には多くの観客が集まり、テレビ中継もされるくらい、人気のスポーツと聞いています。。

相談員の私は、大学2年くらいに、地域の方が毎週体育館で行っていたソフトバレーボール、インディアカ、パドルテニスなどで運動する場に伺っていた際に出会った同じ大学の先輩に誘われ、ペタンクを知り、その戦術や投球技術などの競技としての魅力にはまり、大学時代はたくさん練習もし、県内だけでなく、県外の大会にも出場する機会を得てました。多くの選手が40代~60代の方が多く、20歳前後の大学生というもあるのか、多くの方から気にかけていただくなど、ペタンクを通じて、つながりができていました。

卒業後も継続し、思いがけず、県内外だけでなく、とても大きな大会に出場するご縁をいただいた時期もありました。その後、仕事や私生活の変化などで、大会に出場することも少なくなっていました。3年前位から少しずつ大会に出場するようになると、とてもありがたいことに、声をたくさん声をかけていただきました。ペタンクに出会いってから、約20年強になりますが、私も含めて、年齢を一緒に重ねていますが、その時から知っている方も多く、皆さん元気にペタンクを楽しくされており、試合会場での雑談ができ、試合にはなかなか勝てませんが、声を掛け合う、うれしい感情・表情での雑談は、また試合に出ていこうという気持ちなります。

先日、大学の先輩とペタンクを始めた当初から大変お世話になっている、岡山県のペタンクを支え続けれた方を誘い試合に出場しました。
その方もしっかり年齢を重ねておらていることなどあり、久しぶりに試合だったこと、そして私たちがお声がけしたことにとても感謝していただきました。
試合会場では、一人と話したらまた次の方というように、多くの方から声をかけておられ会話が盛り上がっていました。
試合では、以前とかわらない、プレースタイルで楽しくペタンクができました。(勝ちもあり、負けもある試合でした)

フレイル

今月のフリーペーパーの記事は「フレイル」をテーマにしています。
フレイルは、厚生労働省ホームページ https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou_kouhou/kouhou_shuppan/magazine/202111_00001.html
「健康長寿に向けて必要な取り組みとは?100歳まで元気、そのカギを握るのはフレイル予防だ」
には、健康な状態と要介護状態の中間の段階を指します。とあり、「身体的フレイル」「精神・心理的フレイル」「社会的フレイル」の大きく3つの種類があることが記載されています。

フリーペーパーのは、「つながりを意識しよう!」は、私が【ペタンク】で経験したことが、『つながり』であり、『フレイル予防』なのかなと感じたところです。気になっているけど、声掛けをつい遠慮してしまいますが、気にかけて、そして声掛けをするのも大事なんだと思いました。これが、心を寄せるですね。

このブログに先日掲載した、当クリニックの訪問同行看護師の「今すぐできる体にいいこと」https://asanoclinic.com/blog/9697.html
も併せてお読みいただき、皆さんそれぞれ『私ができること』を考えていただけたらと思います。

この度のフリーペーパーで「フレイル」について知っていただくとともに、私の楽しみの「ペタンク」というスポーツがあることも知っていただけたかと思います。

 

デザイン作成:株式会社LogooDesign(ログーデザイン)https://www.logoo.design/

 

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2025/03/05