あさのクリニック管理栄養士です。
9月1日は防災の日でした。
関東大震災が発生した日であるとともに、暦の上では二百十日に当たり、台風シーズンを迎える時期でもあり、昭和34(1959)年9月26日の「伊勢湾台風」によって、戦後最大の被害(全半壊・流失家屋15万3,893戸、浸水家屋36万3,611戸、死者4,700人、行方不明401人、傷者3万8,917人)を被ったことが契機となって、地震や風水害等に対する心構え等を育成するため、防災の日が創設されました。昭和57年からは、9月1日の防災の日を含む一週間を防災週間と定められています。
今年の地震と備えの大切さ
今年は1月1日の能登半島地震、4月17日深夜の道後水道を震源とする地震、8月8日の日向灘地震、8月15日神奈川県西部を震源とする地震と大きい地震が頻発しています。
8月8日19時15分には「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が発表されました。8月15日17時に解除されましたが、大規模地震の発生の可能性がなくなったわけではないことから、「日頃からの地震への備え」については、引き続き実施してくださいとの事です。
南海トラフ地震の想定震源域では、大規模地震の発生可能性が平常時に比べて相対的に高まっていると考えられます。
「南海トラフ地震臨時情報」が発表されても結局のところ何もしなかった一人ですが、スーパーやドラッグストアでは水やお米が品薄の状況が続いています。
備えあれば憂いなしと諺でもあるように、防災グッズの準備や貴重品は誰が持ち出すのか家族で話し合っておくなど日頃からの備えが大切です。
避難するときに持ち出すものリスト
避難の際に持ち出すもの(クリックでPDFダウンロード)
『災害の「備え」チェックリスト』(首相官邸ホームページ)(https://www.kantei.go.jp/jp/content/000111250.pdf)を加工して作成
上記の持ち出すものリストを全て準備することはなかなか難しいと思いますが、夏、冬でリストを分けてもいいかもしれませんね。
また、年齢や性別で必要なものが変わるのも要注意です。女性の下着は避難場所によっては干す場所に困るため、ボクサータイプの下着をおすすめしているサイトもありました。
食料品の備え方
食料品に関しては、国は最低3日分、できれば一週間分の備蓄を呼びかけています。
家族全員分を3日間の備蓄となると置き場所、管理が大変になるためローリングストックがおすすめです。ローリングストックとは、普段から少し多めに食材、加工品を買っておき、使ったら使った分だけ新しく買い足していくことで、常に一定量の食料を家に備蓄しておく方法です。ローリングストックのポイントは、日常生活で消費しながら備蓄することです。
食料等を一定量に保ちながら、消費と購入を繰り返すことで、備蓄品の鮮度を保ち、いざという時にも日常生活に近い食生活を送ることができるはずです。日頃よく使う缶詰やレトルト食品を中心に揃えておくと、いざという時慌てずにすみますね。
水の備え方
水は一日一人当たり3L必要と言われています。3日間で9L、1週間で21Lとなります。一般的なミネラルウォーターは約2年、ペットボトルで販売されている長期保存水は5~10年が賞味期限とされています。飲み水だけでなく、手を洗う、汚れを流すなどの生活用水も必要になってくるため、賞味期限の切れた水でも捨てずに取っておきましょう。
以下のサイトも参考にしてください。
●政府広報オンライン「いつもの食品で、もしもの備えに!食品備蓄のコツとは?」
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/202103/2.html