見学・研修


見学研修来院報告(2023年10月)

倉敷中央病院リバーサイド 総合診療科の医師の安西様が見学研修に来院され、感想をいただきました。

倉敷中央病院リバーサイドでは、2022年度より訪問診療を開始され、さらに今後訪問診療対応を充実することを考えておられ、この度ご縁があり、当クリニックに見学に来院されました。

感想紹介

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この度は大変御多忙の中、貴重な時間をいただきまして誠にありがとうございます。
当院での訪問診療は1 年半前に新規に立ち上げを行ったばかりであり、病院全体の風潮としてまだまだ訪問診療に馴染めていない面や非効率になってしまう面があります。どうしてもチームリーダーとしての医者の負担が大きい傾向にあり、現時点では導入患者数が少なく、十分な時間やクオリティーを保てていたとしても、今後に導入患者数が増大する中でどこかで問題が起こりうる可能性を感じておりました。
貴院での見学においては、診療の効率化や多職種連携としての医師、看護師、事務員、相談員等の役割について多くを学ばせていただきました。
週末の申し送りから訪問前の事前情報の確認等、看護師が主体となって情報収集、アセスメントを行い、カルテや情報共有ツールへの記載を行うことで、時間の短縮や重点を置いた診療に繋がっていると思いました。訪問中も物品の準備や状況やバイタルのメモや、訪問ノートの記載等、常に忙しく立ち回っており、創部をみるや否やすぐにカメラとライトが出てくるなどチームワークが取れた関係性を感じました。訪問ノートは患者、家族や他事業所との関係性の強化のため以前から当院でも導入していければと考えていたものでした。ただ現状の当院で導入しようとすると「医師が記載するもの」と規定が決まっていきそうなものですが、「(訪問ノートは)事務員でも書けるものですよ」とコメントをいただき頼もしいなと感じました。
相談員の向川さんからは患者導入時における運用についてのお話を伺いました。印象的であったのが患者導入前の情報をいかに取ってこうよかという雰囲気で、「医師からはもっと情報をしぼってと言われた」とお話しされながら見せていただいた患者導入前サマリーはワード用紙A4 の1 枚にも及びそうな、びっしりと情報のつまったサマリーでした。このことも診療の効率化だけでなく、質の高い診療につながるポイントだと感じました。
浅野先生からは当院での訪問診療拡大に向けての具体的な案を含めてご助言いただき、改めて頑張らなければいけないという気持ちを新たにできました。今回貴院への見学で学んだことを当院でもスタッフを共有していき、より質の高い訪問診療に向け当院での形を作っていければと考えております。
最後に、診療所見学の日程を再三延期にしてしまい誠に申し訳ありませんでした。ご迷惑をおかけしたにも関わらず快く見学を受け入れていただき改めてありがとうございます。今後とも情報交換など良い連携を築いていければと思います。何卒よろしくお願い申し上げます。

倉敷中央病院リバーサイド 総合診療科 安西芳輝 拝
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見学へのご来院ありがとうございました。引き続きよろしくお願い申し上げます。

2023/11/07

見学研修来院報告②(2023年8月)

倉敷中央病院リバーサイドより2名の看護師の方が見学研修に来院され、感想をいただきました。

倉敷中央病院リバーサイドでは、2022年度より訪問診療を開始され、さらに今後訪問診療対応を充実することを考えておられ、この度当クリニックの同行看護師の業務の見学に来院されました。

感想紹介

倉敷中央病院リバーサイド 看護師 杉田祐子様の見学研修の感想です。

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あさのクリニック見学後の感想

貴院で見学の際には、様々なことをわかりやすく教えていただき、ありがとうございました。この度の見学では、スタッフの皆様の仕事の様子や患者さんに丁寧に対応されている姿を拝見し、大変感銘を受けました。

まず朝礼では、一日の各自の動きを伝えることで、お互いの業務を把握することができ、情報の共有にも繋がると感じました。朝礼後にリーダーが施設からのファックスを確認し訪問担当看護師へ伝達をされていました。ファックスで患者の様子が送られてくることで訪問してからの時間も短縮することができ、患者さんへの負担も軽減できると感じました。ファックスでのやり取りは是非当院でも取り入れていきたいと思いました。

訪問診療への同行では、伺った施設で施設の職員と連携が取れていることで、非常にスムーズに診察を回されていました。終末期を迎えている患者さんに、今、何が必要かを考え寄り添う姿勢を見て、自分だったらどうしていたかと考えさせられました。在宅では患者、家族とたわいもない話しをしながらも、その中にアドバイスや精神面に寄り添う言葉かけがありすばらしいなと感じ勉強になりました。また、さまざまな場面で写真を撮り、持ち帰られていることも印象的でした。写真に残すことで次に訪問する看護師へわかりやすく申し送りができるのではないかと思いました。それから患者個々にファイルがありその日の記録を残されていたことも当院で取り入れていきたいものでした。多職種が協働して患者さんに関わっていく上でわかりやすいツールだと思いました。

午後からは看護師業務について様々なことをお聞ききすることができ大変勉強になりました。私は今後グリーフケアに取り組みたいと考えています。お話しの中で「こちらのエゴになってはいけない」という言葉がとても印象に残りました。ACPについては、どのタイミングで聞けばいいのか悩んでいました。話すタイミングは「大きなことではなく、一本の電話かもしれない」と教えていただき得心しました。

訪問への同行や院内を見学させていただいて、当院は検討事項が多いと考えさせられました。訪問診療を開始してから初めて他院を見学したことで、視点を変えて作り直さないといけないところや多職種と連携を深めないといけないところが見えてきました。今回見学させていただいたことを持ち帰り、スタッフで共有しながら手順の見直しやツールの作成を検討していきたいと思います。

余談になりますが、お昼休憩をさせていただいたスペースがおしゃれでとても落ち着く空間でした。先生が言われていた写真もとても素敵なものばかりで自分が旅をした気分になれました。

この度は貴重なお時間をいただき誠にありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

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訪問診療をしている医療機関が多くある中で、ご縁をつないでいただき、ご来院いただきました。
訪問診療の中の同行看護師の業務を主な目的にしていただいた、この度の見学研修の機会は当クリニックににとっても、よい刺激になり、さらに感想をいただきたことで、客観的に業務を振り返ることになりました。

この度のご縁を機会に、お互いに情報交換を行っていきたいと思います。

看護師求人

あさのクリニックでは一緒働いていただだく、看護師を募集し、求人ページに詳細が掲載しています。
人材紹介会社を利用した問い合わせ、応募は受けておりません。直接ご連絡・応募をお願いします。
2023/09/06

見学研修来院報告①(2023年8月)

倉敷中央病院リバーサイドより2名の看護師の方が見学研修に来院され、感想をいただきました。

倉敷中央病院リバーサイドでは、2022年度より訪問診療を開始され、さらに今後訪問診療対応を充実することを考えておられ、この度当クリニックの同行看護師の業務の見学に来院されました。

感想紹介

倉敷中央病院リバーサイド 看護師 武並久美様の見学研修の感想です。

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あさのクリニック病院見学での学び

今回の見学での学びは訪問診療同行看護師として、限られた時間で患者・家族への関わり方やケア方法を学び、自身の医師や多職種との連携力の向上、当院訪問診療の課題を明確にして改善する目的で見学に行かせていただきました。

今回の見学での学びは4つありました。まず、一つ目は朝の全体ミーティングに参加させていただき、対面でのミーティングで迅速な患者情報の共有の重要性を学びました。

次に訪問前の情報収集で、訪問先の施設との事前の患者情報の共有方法を学びました。施設から必要な事前情報をもらい、訪問直前にその情報を担当スタッフが確認し、施設内申し送り用紙への記入し訪問担当看護師が情報収集して物品の準備等を限られた時間内で行っていました。事前の情報共有により、必要なケアがイメージでき訪問時の診察時間短縮や、スムーズな診療につながると理解できました。当院では現在、施設への訪問は5件で1日の訪問件数も3件程度と少ないこともあり、事前の電話連絡のみですが、今後、件数が増えることを想定して施設と連携し共有方法を検討していく必要があると思いました。

そして三番目に、訪問先での訪問担当看護師の役割についての学びです。看護師が訪問時にまず患者と対話し、医師に問題となる患者情報について簡潔に報告し、医師と意見交換後に診察・ケア・治療を行っていました。画像が必要な場合はスマホで写真をとり記録に残されていました。現在当院では、看護師は病院内での外来診療と同様に診療補助の役割しかできておらず、看護師は診察に必要なバイタルの確認と診察介助が中心になっているのが現状です。そのため、看護師が収集する患者情報は医師と患者・家族との会話、診察内容のみです。患者家族の思いを知るためのコミュニケーション能力、体調や病状の変化や生活状況の変化など観察力、ケア技術の向上などについて習得していく必要があると思いました。今回の見学で得た経験を活かし、看護師として学びを深められるようにしていこうと思いました。

最後に午後からは看護主任の大塚さんより、院内における看護師業務として、質問事項に対して回答して頂きました。訪問診療の物品管理方法、スタッフ教育や当院で導入予定であるACPについて患者とコミュニケーション、話し合いのプロセスが重要という学びを得ました。午前中の訪問診療後で午後の業務のある中、さまざまな質問に対して、熱く丁寧にお答えいただき本当にありがとうございました。今回の見学を踏まえ、当院で今後取り入れていくべきことを整理し、訪問診療スタッフ間で共有し検討していきたいと思います。

この度は、連休前のお忙しい中見学の機会を設けて頂きありがとうございました。浅野直先生、あさのクリニックの方々に深く感謝いたします。最後になりますが、今後とも何かありましたらご指導いただけると幸いです。この度は貴重な経験をありがとうございました。

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当院が日々行っている訪問診療の同行看護師の業務について、文章化していただき、看護師が日々行っている業務のついて振り返ることにもなりました。
訪問診療を行う医療機関として引き続き、情報交換をさせていただきたいと思います。

ご来院、そして感想をいただきありがとうございました。

看護師求人

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2023/09/06

見学研修来院(2023/6)

先日、病院で理学療法士をされている。山本さんが見学研修に来院され、感想をいただきました。
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あさのクリニック見学を終えて  

この度はお忙しい中お時間を割いて見学を受けて下さり、有難うございました。皆様の手厚いご指導のおかげで、大変有意義な1日を過ごすことができました。

・浅野院長外来診療の見学

まず、医師の診察を見学する機会は今まであまりなかったので、大変貴重な経験でした。本当に多様な疾患の患者様が受診に来られており、内科的な症状が主な方だけでなく、ほかの疾患が前面に出ている方でも、そこに対してのアプローチもされていて、知識の幅広さと対応の敏捷性に驚かされました。印象的だったのは、鎖骨下の疼痛を訴えられている方で、疼痛に対しロキソニンを処方のみでなく、「なぜ痛いのか」原因をさぐられていたことです。症状ではなく根本からの治療に時間をかけてくださることは、患者様の心も支えていると感じました。

また、スタッフ間や前方、後方施設との連携が密になされていること、また何か急な対応が必要になったときの行動の速さが素晴らしいなと思いました。さらに、医師の診療の前段階として、事務や看護師の方々の観察や問診が、ほぼ確信をつかれており、あさのクリニック様の医療の質をさらに高めていると感じました。

・訪問診療の同行

1件目の方の見学においては、終末期への突入、今後の選択肢提示など、ご本人への医療提供のみでなく、家族の精神面に寄り添いつつ方向性を検討していくという重要な場面であったかと思います。その際の医師・看護師の方の対応においては、それぞれ役割を担っており、チームとしての介入がとても勉強になりました。

2件目の方々の見学においては、事前情報から、どのように二人での生活を成り立たせているのか、リハ職の目線としてもとても興味深いものでした。実際に見学させていただき、医療介護機関双方の手厚いサポートにてご本人・家族それぞれの意向に寄り添った選択が実現しているということがわかりました。私自身患者様の転機先を検討する際、自宅での生活は難しいのではないか、と思ってしまうケースもありますが、このような後方施設が存在し、このような連携の選択肢があるということを知り、考え方に幅を与えていただきました。

今回の見学を通じて、患者様に近く即戦的な医療を目の当たりにし、地域を支える医療現場の凄さを知ることができました。今後は、地域で生活を始める患者様の前段階に携わる者として、自分に何ができるかを新しい目線で考えていくことができそうです。また、自分自身生まれ育った地域での活動にさらに興味を抱きましたので、何かしら貢献できることはないかと、よい意味で心がざわついております。

まとまりのない文章で申し訳ありませんが、以上になります。この度は本当に、見学を受け入れてくださり有難うございました。今後もあさのクリニック様のご活躍をお祈りしております。                                          2023年6月 理学療法士 山本

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ありがとうございました。

 

2023/06/27

見学研修 2023年6月 

先日、院長の出身大学である川崎医科大学より、5年生の日浦さんが見学・研修に来院されました。

外来診療と特別養護老人ホームへの診療に同席いただきました。
感想をいただきましたので、掲載をします。
 
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あさのクリニック病院見学レポート                                                           日浦航輔

昨日は大変お世話になりました。

温かいお出迎えと川崎医大の先輩として,様々なことを教えていただいて大変勉強になりました。

いろんな国に行ったりいろんな考え方に触れていって,他者を理解し平和とは何かを考える中で,

私自身宗教や哲学を勉強していた時期がありました。(日本では馴染みのない文化であったので)

だから少し哲学的な感想文になるかもしれませんが,ご了承ください

 

強く心に残ったのはあさのクリニックの理念です

「歳をとっても,病があっても,今を生きる喜びを」

禅の「日日是好日」や哲学の「哲学的ゾンビ」を思い出しました

「日日是良日」は「いい経験も悪い経験も全て一日一日が良き日だ」という考え方で,

「哲学的ゾンビ」は「外見や行動,言動は全く人間と同じでも意識や感受性がないロボットがいたとしたら,

人間とそのロボットの違いはなに?」という思考実験の一つだそうです

大人になって歳を重ねていくと,いろんな経験をしていろんなものに「慣れ」ていく,そうやって日々を過ごしていますが,そうするといつの間にか子供の頃のような感受性や感動を忘れてしまって「哲学的ゾンビ」になる

だから一つ一つの目の前の経験を大事に大事に感じながら生きることが大事であって,幸せにつながるんじゃないか,大人は実は「哲学的ゾンビ」なのかもしれない,子供の方がよっぽど人間的で立派なのかもしれないと思ったことがあります(初心を忘れずに…という言葉もあります)

カンボジアのお話を聞いて,浅野先生は得た自分の経験を葛藤しながらも,大事に生きてきたから素敵な先生なんだなと感じました

自分自身も過去の後悔や未来への不安もありますが,「今目の前の経験を大事にする事,子供のような感受性を大事に生きること」が患者さんにとっても自分自身にとっても大事なんだと,医療者として強い何かを得た感覚があります

またそういう理念を「強く持ち,共有すること」それがリーダーとしての仕事で,

そこからあさのクリニックの強い団結力が生まれていて,人を動かす力になると教えていただきました

7周年の記念時計や,クリニックのフリーペーパー,地域の交流会を主催していること

いろんな部分にあさのクリニックの魅力が詰まっていて心温まる感覚でした

 

最後になりますがお忙しい中お時間をいただきありがとうございました

自分自身も不安ではありますが,ここで学んだことを糧にして地域に根ざしたチームワークのある病院になるように頑張りたいと思います

これからもいろんな文化に触れて,考え方に触れて,いろんな先生に会って,いろんな患者さんと向き合って,その経験を大事に噛み締めながら頑張っていきたいと思います

難波先生にいただいた「ひめは今日も旅に出る」という本も「今が一番若い日なんだから」とALSという難病に葛藤しながらもベルリンに旅行に行ったりする患者さんと,難波先生の医師としての言葉がけが勉強になって,浅野クリニックの理念に通じる部分があったのでぜひご興味があれば読んでみてください

また総社に教えていただいたコミュニティーを見学しに参ります

これからもよろしくお願いいたします

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2023/06/06



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