あさのクリニック管理栄養士です。
桜が咲き暖かくなってきたのになんだか体がだるい・・・。それは冬にため込んだ老廃物が原因かもしれません。そんな時はデトックスがおすすめです。
デトックス (detox) とは、体内に溜まった毒を排出させること、または分解することで“毒抜き”を意味します。この呼び名は “detoxification”、解毒の短縮形です。人間の体の中には栄養や酸素などの残りカスなどの老廃物や、食品添加物、大気汚染が原因で体に入った化学物質が蓄積されていきます。デトックスは体内に溜まった有害毒素(カドミウム、水銀、ヒ素、アルミニウム、鉛など)を体外に排出することにより、体内浄化を行い、健康な身体作りを促進することです。
本来、人間の体には代謝機能が備わっており、便や尿、汗などで不要物をきちんと排出して浄化できるようになっていますが、偏った食事やストレス、運動不足など、何らかの原因で代謝リズムが狂うと、それがスムーズに行われなくなり、蓄積されていきます。
主な毒
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・タバコの煙、排気ガスなどの有害化学物質
- ・食事摂取した栄養分の残りカスなどの老廃物
- ・食品添加物、残留農薬などの有害化学物質
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・ダイオキシン、界面活性剤などに代表される環境ホルモン
- ・水銀、鉛、ヒ素などの有害金属
毒による影響
・体の不調・・・生活習慣病の原因、肩こり・冷え性など慢性的な不調、頭が重く気分が安定しない、腸が汚れて免疫力が低い、ダイエットの成果が上がらない、アレルギー体質、摂取する栄養成分の吸収が悪い
・肌の不調・・・肌の再生力が低い、肌の老化、シミ・シワ・ニキビができる
・心の不調・・・うつ病、自閉症の原因
デトックスの方法
1.食べてデトックス
・有害物質を体外へ排出する作用のある食材:寒天、こんにゃく、りんご(ペクチン)、食物繊維が多く含まれる食材
・体内の有害物質を包み込んで吸収させなくなる作用(キレート作用)のある食材
- クエン酸(酢、グレープフルーツなど)
- 硫化アリル(ネギ、ニラ)
- アリイン(ニンニク)
- ケルセチン(玉ねぎ、ケール、ほうれん草など)
・有害物質の無害化を助ける作用のある食材
- 亜鉛(牡蠣、レバー)
- セレン(イワシ、ウナギ、イカ、マグロ)
*亜鉛やセレンは有害ミネラルを無毒化し、解毒力を高めます。
2.飲んでデトックス
水を飲むことはデトックスの基本です。水は体に溜まった老廃物をすばやく排出してくれます。また、水分を補給することで体内活動を活発化させ、体内のエネルギー消費量を高める効果があります。
3.リフレッシュしてデトックス
デトックスにかかせないのが血液とリンパの働きです。これらが正常に機能していれば、毒素の排泄をスムーズに行うことができます。この2つに効果的に作用するのがリンパマッサージです。また入浴をすることも血流やリンパの流れを良くします。入浴してじんわり汗をかくことで毒素を排出することができます。冬の寒さで硬くなった体を少しずつ動かして、来たる猛暑に備えていきましょう!