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4月号 フリーペーパー Vol.97 うんこ

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うんこをした時に、 するっと出たなぁ、出が悪かったなぁに加えて、どんな形や柔らかさをしているか気にしたことはありますか? 普段のうんこの形や柔らかさ、出る間隔を知ることで、いつもと違う体調に気づくことになるかもしれません。うんこがどんなものか気にしてみませんか?

自分のうんこ知っていますか?

「排便はありましたか?」「便はでましたか?」「いつから便がでてないですか?」「便はどんなものでした?」と、「便」という言葉をよく使いますが、 わかりやすく、伝わりやすい、「うんこ」という言葉を使用しています。

  • 下剤の種類もいろいろ

    下剤には、便を柔らかくさせるもの、腸を刺激して排便を促すものがあります。食事、生活リズム、体調などに目を向けつつ、長引く便秘には、医師の診察をうけることも考えましょう

    日頃のうんこの状態は?

    血がついている。下痢が続く。便秘が続く。いつもと違ううんこ。受診する際は、上の表の表現を使用したり、「血が混じっている」「○○日出ない」「うんこが出ても少ない」「下痢が終わると便秘が続く、この繰り返しなんです」など、具体的に伝えてください。

  • うんこは「何で」できているのか?

    みなさんは、うんこは食べた物のかすで、できていると思っていませんか。もちろん食べた物のかすもありますが、食べ物の大部分は体に吸収されています。うんこの中身の大半は水分です。残りは3分の1ずつ、腸内の古くなった腸壁細胞の死骸、腸内細菌の死骸、食べ物のかすです。便秘の原因は、食べていないではなく、水分不足のことも多いです。

    参考:「うんこのなかみ」
    日本科学未来館科学コミュニケータブログ

「身近な情報源」

うんこをテーマとしたフリーペーパーは今回で8回目です。発行だけでなく、診療の際、うんこの硬さ・柔らかさや状況を聞くときには、私達もフリーペーパーを活用しています。うんこが、体の調子を伝える情報になる身近な存在であることを知って頂き、うんこの形や量、回数、 色、出す時の痛みの有無などを気にかけるきっかけにして頂けたら幸いです。
2024/04/02

3月号 フリーペーパー Vol.96 認知症とデザイン

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外を歩くと、車を運転していると、さまざまな表示の看板を目にします。矢印を使ったり、色分けをしていたり、そこにはわかりやすい表示への工夫が凝らされています。今回はそのような案内・表示についての取り組みを知り、不安を少なく日常生活を送るためのヒントを考えていきましよう。

認知症の人も安心して過ごせる環境デザイン

福岡市が取り組んでいる「認知症の人にもやさしいデザイン」を知っていますか? 福岡市のホ ー ムペ ー ジには取り組み内容・資料が掲載されています。そこには、「認知症の人が生活をしていく上で、周囲の理解と協力のもと少しの手助けやヒントがあれば自分らしい生活の実現につながります。社会全体で認知症の人の視点に立った取り組みを進め、誰もが尊厳と希望をもって、暮らせる社会を作り出していくことが求められています。」とあります。認知症の人を含む多くの方が、より過ごしやすい環境を整えるための手引きもあリ、デザインだけでなく、暮らしを支える介護のヒントになる情報がたくさん紹介されています。

認知症の人にもやさしいデサインとは

色を分ける、目線に入るような位置・表示に配慮するなど、周囲の環境を認識しやすくすることは、多くの方にとってやさしい場所になると思います。それぞれの場所・空間に合わせた、わかりやすい表示の工夫をしてみましよう。「床の模様によっては段差に見える」「黒のフロアマットが障害物や穴に見える」「床が光を反射して、水たまりに見える」など、認知症の人が戸惑っている理由を考えて、環境に配慮した取リ組みをしている病院や施設の報告もあリます。私たちの認知症に対する姿勢・態度も生活環境の一つと考え、認知症について正しく「知る」「理解する」をすすめて、共に生活することを考えていきましよう。
(福岡市 認知症フレンドリーシティ・フロジェクト 「認知症の人にもやさしいデザイン」)
(日本総研 経済産業省「認知症共生社会に向けた製品・サービスの効果検証事業」成果報告会 事業成果報告資料⑤_株式会社メディヴァ/認知症にやさしい環境づくり 病院編)


あさクリ COLUMN「心寄せ」

初めて利用した大きな駅で、電車の時間が迫る中、わかりやすい表示に助けられ無事ホ ー ムに辿り着けた経験を思い出しました。認知症の人の話を聴き、生活の中で戸惑っている理由を一緒に考えましよう。デザイン(環境)だけでなく、人による声掛け、声色・表情・態度などの工夫も大切です。一人で考えるのではなく、不安な事や悩みを相談できる身近な人をつくりましよう。
2024/03/01

2月号 フリーペーパー Vol.95 認知症

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クリニックの入口の棚には「認知症をニンチと言わないで!」と記載された缶バッチがあります。深く考えないまま認知症を「ニンチ」と略して「ニンチが進んだ」と言う方がいるかもしれません。それは認知症への理解ではなく、偏見や差別を育んでしまう言葉なのかもしれません。

認知症を理解する

認知症の人は人との関りの変化や環境の変化についていけない病気です。

高齢社会において、認知症という言葉を普段の生活の中で見聞きする機会がふえていませんか?高齢者の交通事故や、行方不明の報道など「認知症だからではないか」という先入観で、マイナスなイメージを持ってしまうことは少なくありません。最近では、認知症の診断を受けているご本人が普段の生活で得た経験をテレビやラジオ、本、講演会などで伝えてくださる機会もあり、認知症に対する誤解や偏見に気づかされることもあります。

認知症と災害

誰もが不安や戸惑いを感じる災害時の避難生活。認知症の人、障害児者やその家族の方々は、周囲の皆さんが理解して対応することで、少しでも安心できる状況になるかと思います。災害時の認知症の人への接し方については、社会福祉法人東北福祉会 認知症介護研究・研修仙台センターが監修の「避難所での認知症の人の家族支援ガイド」を参照・引用し、下記の図を作成しました。「備えあれば憂いなし」ぜひ知っていただきたいです。
2024/02/06

1月号 フリーペーパー Vol.94 今とこれからのこと

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今とこれからのことについて、私の考えていること、思っていることなど気持ちを家族や信頼できる友人同士などにお互いに話をしてみませんか。

今とこれからのこと心づもりを話そう!

  • 「あんなことしたいなぁ」「こんなことはしてほしくないなぁ」「好きなことはこれだなぁ」「こんなときには何を選ぶかなぁ」などの思いついたことを、普段からいろんな人と一緒に話しながら、少しずつ、その気持ちを伝え合うことをしていきませんか?その話の中には「もしもの時」にどんな医療やケアを受けたいかも含みます。

    誰でも、いつでも、命に関わる大きな病気やケガをする可能性があります。命の危険が迫った状態になると、約 70%の方が「どんな治療を受けるか」「どんな生活をしたいか」という希望を伝えることができなくなると言われています。

    前もっての話し合いは必要ないと思われるかもしれません。ですが、話し合いをしておけば、万が一あなたが自分の気持ちを話せなくなった時、あなたの心の声を伝えることができるかけがえのないものになります。そして、信頼する人があなたの代わりに治療やケアについて難しい決断をする際の重要な助けとなります。家族や信頼できる方と、あなたの人生で大切にしている事などを繰り返し話し合う機会を持ってみてはいかがでしょうか?

    ※厚生労働省ホームページを参考に作成

  • あさクリフリーペーパー:今とこれからのこと

話すきっかけとなるパンフレット「今とこれからのこと」

  • あさのクリニックでは、皆さんと心積もりを話すきっかけとして『今とこれからのこと』という記入ができるパンフレットを作成しました。診療の際に患者さんや家族と話をするためのものと、啓発配付用の2種類をつくり、順次活用を始めています。ご希望の方はお気軽にお声がけください。
  • あさクリフリーペーパー:今とこれからのこと
2024/01/04

12月号 フリーペーパー Vol.93 つながり

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人と人が支え合うこと、つながることに注目する言葉を見聞きすることが増えていませんか?ご近所付き合い、交流、ネットワーク、社会参加、地域づくりなど、様々な方法で、積極的に行動している人、日常の事となっている人、時々で十分という人、自分からはできないから声をかけてほしい人。いろいろなつながりの形があるのだと思います

やりたいことや好きなことを続けていくためのフレイル対策!!

年をとって体や心のはたらき、社会的なつながりが弱くなった状態をフレイルといいます。フレイルは、要介護状態に至る前段階として位置づけられます。そのままだと、要介護状態になる可能性があると言われています。対策としては、早めに気づいて、適切な取組を行うこと。そうすれば、フレイル予防になると言われています。このフレイル予防に大切なポイントは、「栄養」、「体力」、「社会参加」、それに「口腔」の“3プラス1”で、「食べて、動いて、人とつながる」というライフスタイルが効果的と言われています。無理なく楽しく、フレイル予防に取り組んでみましょう!

つながりを意識する

孤独・孤立対策が注目されており、ふれあいサロン、百歳体操、ボランティアグループなど人と出会う場が、行政だけでなく、地域の方などによって企画されています。地域やご近所、お知り合いという日頃のつながりを少し意識して参加してみませんか。グループに参加し運動をしている方は、運動をしていてもグループに参加していない方にくらべて要介護状態になりにくかった。という調査があり、できることなら一人ではなく、友達と、ご近所と、いろいろな形のつながりを活用して、まずは会話をすることからはじめてみませんか。
参考:スポーツ庁 スポーツによる高齢者の介護予防と 政策展開に関する提言

あさクリ COLUMN「先入観」

依存症は「安心して人に依存できない病」だという言葉を、精神科医の松本俊彦先生の講演や書籍などで知りました。ソーシャルワーカーである私個人の受け止め方でもありますが、「依存」という言葉に対し「良い事ではない」という思い込みがあった事にも気づくことができました。「依存できる」ということは、誰かに「頼ることができる」ということなのかもしれません。
2023/11/29

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