クリニックブログ


4月号 フリーペーパー Vol.121 思わず「へぇ~」が出る、現場の引き出し

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私たちの現場には、教科書には載っていない「なるほど!」や「そうなんだ!」と感じるスタッフの知恵や工夫が様々なところに詰まっています。あさのクリニックでは、普段はなかなか知ることのできない現場の裏側や、季節に合わせた健康情報をブログで発信しています。今月号では、特に人気のブログ記事の概要をご紹介します。

デトックス

暖かくなってきたのに体がだるい・・・
そんな時は、冬に溜め込んだ老廃物が影響しているかもしれません。

デトックス(解毒)は、体内の不要物を排出し、体のバランスを整える方法です。食生活の乱れや運動不足で排出機能が低下すると、不調や肌トラブルの原因になることも。

対策はシンプルで、食物繊維をとる・水をしっかり飲む・入浴や軽い運動で巡りを良くすることがポイントです。

これらを意識する事で、体内環境が整い、健康維持につながります。冬の寒さで硬くなった体を無理のない範囲で動かし、これからの暑さに備えていきましょう。

訪問診療バッグ

訪問診療というと、コンパクトな持ち物をイメージされがちですが、実際のバッグは約8kg。

処置器具や採血セット、薬剤、手袋、使用済み針の処理ボックスなど、多くの医療物品が詰まっています。バッグの中は、限られたスペースでも安全かつ迅速に対応できるよう、細かく整理されています。

それぞれの物品が取り出しやすく、衛生的に管理できるよう工夫を重ね、用途に応じたケースの活用や配置の最適化を行っています。

訪問診療バッグを空けると…
訪問診療バッグは約8kg

このほかにも、さまざまな情報を発信しています。
気軽に読める文量ですので、ぜひご覧ください。

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2026/04/06

AIと管理栄養士

あさのクリニック管理栄養士です。

4月は年度が変わり、何か新しいことを始めたくなる時期です。
このタイミングで夏に向けてダイエットの目標を立てる方もいらっしゃるかもしれません。
ネットからは様々な情報を入手することができます。

少し前までの健康情報は、「この食材が体にいい!」「これを食べると体によくない!」など、みんな共通の答えが中心でした。

でも、今は違います。

同じ食事、同じ運動、同じ健康法、それでも、元気になる人、逆に調子を崩す人が必ずいます。

千差万別、十人十色、私たちの体はそんなに単純ではないということに私たちは気づき始めています。

健康管理にAI登場

最近は、検査データ、健康アプリ、AI解析などを使って「自分専用の健康プラン」を作る流れが広がっています。
当院の患者さんにもカロリー計算アプリや、体重計とアプリを連動し体重管理をされている方がいらっしゃいます。

AIは、データ分析、数値の比較、傾向の把握などの分野でとても優秀です。自分の体の状態を「見える化」できるのはとても便利ですよね。

2010年頃登場したカロリー計算アプリは、食材やグラムなどを細かく入力しないといけないものが多かった様に記憶していますが、最新のアプリは、写真を撮るだけでAIが分析しカロリーや栄養素まで瞬時に計算してくれます。

数字だけでは語れない

ここで少しだけ現場のお話をしたいと思います。
管理栄養士として感じるのは、健康はデータだけでは決まらないということです。
例えば、 

  • 家族構成や家族関係
  • ライフイベント
  • 生活習慣
  • ストレスのかかり方 など

こういう部分は、検査データには出てきません。
でも、実際にはこれらが体調を左右していることもあります。

管理栄養士が関わる意味

管理栄養士が関わる意味

  • 生活に無理が出ない形に調整する
  • 続けられるやり方を探す
  • 頑張りすぎを止める
  • 現実との折り合いをつける

“健康を日常に馴染ませる役割” とも言えるかもしれません。

これからの健康の形

これからの時代は「AIか人か」ではなく、

『AIで分析し、人が微調整』
この組み合わせが一番自然だと思います。

AIは「見える化」が得意人は「寄り添い、調整」が得意 で役割が違います。

「みんな同じ」をやめてもいい

もし今、

✅ 健康情報に振り回されている

✅ 何が正しいかわからない

✅ 頑張っているのにしんどい

そんな感覚があるなら、意識の問題ではなく「共通の正解」が合わなくなってきただけなのかもしれません。

健康は本来とても個人的なものであり、比べたり競争するものでもありません。

自分の体の声を聞きながら、自分に合う形を探していきましょう。
AIもある、でも人間の専門職もちゃんといる。

健康迷子になった時は、管理栄養士にご相談ください。

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2026/04/01

訪問バッグをご紹介します!

投稿日:2021/10/22
更新日:2026/03/31

ご自宅や施設様を伺って診療をさせていただく訪問診療。
今回は、訪問時にお持ちするバッグの中身を大公開!

訪問診療では、通院が困難な方の居宅(自宅をはじめ親戚の家、老人ホーム、グループホームなど)にお伺いし、診療を行っています。また、緊急時には24時間365日体制で対応、必要に応じて臨時往診や入院先の手配なども行っています。

診療は、定期的な体調管理の他に、傷の処置や点滴など日々あらゆる状況がありますが、その場である程度の状況に対応にできるよう多くのものを持参しています。
今回は、その要である2つのメインバッグをご紹介いたします。

まずは左の大きな黒いバッグ。なんとその重量は約8㎏!!
バッグには写真のようなものが入っています。

訪問バッグの中身紹介
※クリックで拡大

針セット、シリンジセット、導尿セット、採血セットと分けたケース、採血で使用した針を破棄するボックス(ハリクイ)、印鑑などが入っています。バッグの中は、大小様々なケースを使用し、分かりやすく取り出しやすい工夫をしています。

たくさんのポケットもフル活用しています。外ポケットには死亡診断書やお知らせの書類、血圧計、聴診器、手拭きシートなどを入れています。
“うんこ”と見えるのは、当クリニックのフリーペーパーの「うんこ」の記事を活用して、排便状況を確認する際に、便の形を確認するときに活用しています。
長細い蓋の裏には、当院の看護師が手縫いでネットポケットも作成してくれました!

こちらはケースの中身です。持針器、メス、鑷子(ピンセット)などを入れ、蓋の裏側には手作りで、ステリテープ(皮膚接合用テープ)などの処置に使用するものを挟んで収納できるようにしています。

次は、右の白のケースを紹介します。こちらには、点滴、抗生剤などの薬剤が入っています。

訪問ケースの中身紹介
※クリックで拡大

こちらも小分けできるケースを活用しています。重さは、約7.5㎏!やはり重い!!

紹介をしたバッグとケース、持ち運び用のエコー、採血をしたものを運ぶ保冷バックや新型コロナウイルスのPCR検査キットを持参する保冷バッグ、体重計を持参することもあります。
看護師に一人で訪問診療に際に持ち出すものをもってもらいました。

腕がムキムキになりそうです。。
実際の訪問診療は、医師と看護師と他スタッフ(事務や相談員)の3名や医師と看護師の2名や医師とスタッフの2名での訪問するため、一人でこの荷物をもつことはもちろんありませんよ。
また、自宅内に持ち入るものは、状況に応じてバッグだけのこともあります。

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2026/03/31

3月号 フリーペーパー Vol.120 フレイル

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『年を重ねるにつれて、身体的・精神的・社会的な機能が衰えていく状態』のこと。放置すれば要介護状態に進行する可能性がありますが、早期に対応することで、進行を抑えたり、状態の改善が期待できる段階です。

これまで身体の衰えと認知機能の低下は別々に考えられてきましたが、近年、両者が重なると要介護状態への移行が大きく高まることが分かってきました。身体機能と認知機能は相互に影響し合うため、一体として捉えることが重要です。

認知的フレイルは、適度な運動や社会参加、人との交流、会話、読書など日々の生活で頭を使うことにより、改善や進行抑制が期待できます。あらためて「体と脳の健康」に早期に気付き早期に支える重要性が高まっています。

フレイル予防のカギは、「栄養」「運動」「社会参加」。毎月発信している管理栄養士ブログでは、体と心を整える食と暮らしのヒントをお届けしています。

など、すぐに実践できる内容をわかりやすくお届けしています。
3月は握力と健康寿命がテーマ。今日からできる簡単ケアや、握力と全身の健康との関係など、毎日の生活習慣の積み重ねが握力に表れることを開設しています。

 

参考:
・厚生労働省「フレイル対策の手引き(令和6年度版)」
・国立長寿医療研究センター「知って防ごう!フレイル」特設ページ
・日本老年医学会:高齢者の包括的フレイル評価(CGA)指針

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2026/03/04

握力と健康寿命

あさのクリニック管理栄養士です。

毎年3月になると「奈良のお水取りが終わるまでは寒い」という母の口癖がでます。関西特有の言い回しのようです。
『お水取り』とは、奈良東大寺で行われる「修二会」のことで、752年から一度も途絶えることなく続く伝統行事です。二月堂の本尊である十一面観音菩薩に対し、人々の過ちを懺悔し、国家の安泰や五穀豊穣を祈る法要です。
3月1日から14日まで開催され、12日の深夜に『お水取り』という儀式が行われます。

話は変わりますが、先日、学生以来久しぶりに握力測定をしました。
それをきっかけに握力について調べてみるとおもしろいことがわかりました。

握力は、健康寿命のカギとなるのはご存じですか?

握力測定

握力は単なる手の力ではない!?

握力と聞くと、「力仕事をする人や筋トレをしている人の話でしょ?」「年をとったら弱くなるのは当たり前」と思われるかもしれません。

でも実は、握力はこれから先、どれくらい元気にくらせるかを教えてくれるとても大切な目安だということが世界中の研究でわかってきています。

握力が弱いと何が起きやすい?

近年の研究では、握力が弱い人ほど、

  • 病気になりやすい
  • 入院や介護が必要になる可能性が高い 
  • 心臓や血管の病気、呼吸器の病気のリスクが高い
  • 全体的に「体の回復力」が落ちやすい

といった傾向があることが報告されています。
つまり、握力は「手の力」だけでなく、身体全体の元気度を反映していると考えられているのです。

握力と年齢は関係ある?

確かに、年を重ねると筋力は少しずつ下がっていきます。しかし、同じ年齢でも握力に大きな差があることがわかっています。
その差を生むのは…

  • 日常的に体を動かしているか
  • 食事がきちんととれているか
  • 生活リズムが整っているか

といった、日々の暮らし方です。
つまり、握力は年齢そのものよりも、これまでの生活の積み重ねが表れやすい部分なのです。

自宅で簡単にできる握力ケア

握力は、特別な器具や激しい運動をしなくても毎日のちょっとした動きで十分に保つことができます。
大切なのは、以下の3つです。

力いっぱいやらない
痛みが出ない
気づいたときに少し動かす

タオル握り(1日1~2分)

用意するもの:フェイスタオル1枚

  1. タオルを軽く丸め、片手でぎゅっと握る。
  2. 3秒数えてゆるめる。
  3. これを5〜10回繰り返し、反対の手も同じように行う。
タオル握り

 *全力の6〜7割くらいの力で十分です。
  息は止めずに自然に呼吸をしながら行いましょう。

グーパー体操

  1. 手を前に伸ばして、指を思いっきり開く。
  2. ゆっくりグーにする。
  3. これを10回程度繰り返す。
    (親指が中、外交互になるようにグーにするのがおすすめ)

 *開く動きを意識すると血のめぐりもよくなります。
  テレビをみながらやってみましょう。

グーパー体操

年代別平均握力

以下は年代別の握力の平均値です。握力を測ることがあれば参考にしてください。

年代別平均握力
握力測定

さいごに

私は左右の握力が、31㎏くらいと嬉しい驚きでした。

握力体操をしているわけではないのですが、考えてみると布巾やタオルをよく絞っている気がします。
トイレが和式から洋式になり下半身や骨盤底筋の衰えに影響するように、雑巾がけだった掃除が掃除機やお掃除ワイパーなどを使うことにより、あまり手を使って絞るという行為をしなくなった結果、握力の衰えにつながっている可能性も否定できないと感じました。

握力(雑巾絞り)

手は『第2の脳』とも呼ばれています。
手指を使うことにより脳が活性化され、認知機能の向上、認知症予防にもなります。

暖かくなってから運動を始めようと思われている方!今日からお部屋の中で握力体操を始めてみませんか?

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2026/02/27

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