あさクリフリーペーパーの2月号が完成しました。
今月の記事は、『認知症』です。
記事面は昨年の記事同様、書籍「認知症になっても人生は終わらない~認知症の私が、認知症のあなたに贈ることば~」(著:認知症の私たち 株式会社harunosora)を
参考にしています。https://honto.jp/netstore/pd-book_28447381.html
記事面の一部です。
認知症を「ニンチ」と略して、「ニンチが進んだ」等と言っていませんか。認知症の方の気持ちや症状について理解することは、認知症の診断を受
けているご本人、そしてその周りの方のためにもなると考えています。「ニンチ」と略すのをやめることも認知症の理解の一つです。
認知症という言葉は、社会的な広がりが進み、普段の生活の中で見聞きすることが多くあります。その中には、高齢者の交通事故の報道など、マイナスなイメージを持ってしまうものも少なくありません。しかし、最近では、認知症と診断を受けているご本人が、ご自身の認知症の事や経験をテレビやラジオ、本、講演会などでお話しをされる機会も増え、認知症に対する誤解や偏見が少しずつ減ってきていると感じています。医療の現場でも変化が起きており、近年、「認知症のご本人のことを理解し寄り添う」ことが重要視されています。理解し、寄り添うためには、認知症の方がどのようなことを考えているのかを知る必要があります。
受診の際にご相談の時に認知症のご本人からよくお聞きすること
● もの忘れがある。
● 判断が衰えた。
● 時間や場所がわかりにくくなった。
● 怒られることが増えた。
● 不安が多い、元気がでない。
● 自分だけに聞こえる音があり、 怖い、うるさい。
上記は、認知症のご相談の時に、よくお聞きする内容の一部です。例えば、道がわからない時。大きな店で買いたい物の売り場がわからない時。トイレの場所がわからない時。そんな時、みなさんはどんな気持ちになり、どう声をかけてもらえると安心しますか。認知症についても同じです。もの忘れを指摘されるとどんな気持ちになり、どう言葉をかけてもらうと嬉しいでしょうか。「何かおかしいな」という事に、一番最初に気づいているのは実はご本人なのです。このようなことを想像するだけでも、認知症に対してのイメージが少しずつ変わっていくのではないでしょうか。
院長コラム
認知症研究の第一人者である医師の長谷川和夫先生は、2017年に自ら認知症であることを公表し、ご本人とご家族を追った記録はNHKスペシャルで放送され話題となりました。2019年には「ボクはやっと認知症のことがわかった」という書籍を出版され、認知症への正しい理解を伝えています。あらためて一人ひとりの気持ちに心を寄せる姿勢の大切さを感じています。
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