あさのクリニック 相談員です。
6月20日に見学研修にこられた、川崎医科大学附属病院高度救命救急センター 看護師の櫻井さんより感想をいただきました。
お忙しい中、研修をさせて頂きありがとうございました。
今回の研修では、認知症の患者さんの施設と老年症候群の患者さんのご自宅へ訪問させて頂きました。
今回、研修を週明けにさせて頂いたこともあり、朝礼で週末の患者さんからのお問い合わせ状況とその対応方法、また、急変患者さんの状態などをスタッフ全員で情報を交換し共有していました。
その情報から、患者さんの優先順位を考え訪問先を検討されていました。さらに、朝、訪問前に患者さんのご自宅にお電話をし患者さんの状況にさらなる変化はないか把握していました。その電話は、ご家族にとって不安の軽減に繋がるとともに、訪問する医療者にとっても前もって必要な検査の準備ができ、スムーズな医療が提供できるものであると感じました。
施設入所中の認知症患者さんの診察時、以前、大声で叫んだりバイタルの測定を拒否する行為がみられました。今回の訪問時は、医師と、看護師がご本人に寄り添い、患者さんのお話に共感しながら診察を行うことで、患者さんは拒否することなく、笑顔がみられていました。
また、老年症候群の患者さんの訪問をとおし、老いと向き合う患者さんのQOL向上のために、医療者として患者さんの背景に何があるのかを考えながら接することが大切だと感じました。
ターミナル患者さん以外にも老年症候群といった幅広い原因を考えながら、個人に合ったケアを考えていき、その人らしく過ごせれる大切さや、ご家族の介護負担を軽減するためにも最大限に介護資源を使用する必要性を学びました。
今回で3回目の研修でしたが、研修させていただくたびに新たな学びができ、私にとって貴重な時間になりました。
ありがとうございました。
川崎医科大学附属病院高度救命救急センター
櫻井 亜希子