あさのクリニック院長の浅野です。
2月14日に岡山市で開催された岡山県臓器バンク主催の終末期医療の在り方についてのセミナーに参加してきました。
医療者は「最期の希望」にどう向き合えばよいのか?
ということについて
1.「生命を脅かす疾患」に直面している患者のアドバンスドケアプランニングの重要性〜「患者により事前指示」と「医師によるDNAR(POLST)」〜
東京大学大学院医学研究科 医療倫理学分野客員研究員
箕岡医院 院長
日本臨床倫理学会 総務担当理事 箕岡真子先生
2.救急集中治療における最期〜心温かい看取りを考える〜
川崎医科大学救急総合診療医学講座 特任教授
岡山大学名誉教授、特命教授
日本集中治療医学会 理事長 氏家良人先生
ご高名なお二人の先生からそれぞれ違った角度の「終末期」そしてその倫理的問題についてお教えいただきました。特に、印象に残ったのは
箕岡先生:代理判断者指名の重要性、「その時の」「あなたの」「最善の利益」を考える
氏家先生:救急医はとにかく命を救うことを考える、そのあとで判断に悩む時はみんなで考える
という点でした。
いずれも自分が歩んできた今までの医療、そして現在直面している医療について大変深みのあるそして、向き合っていく課題についてそのまましっかりと、真摯に向き合いなさいと背中を押していただいたような内容でした。
当院の理念である「年をとっても 病を持っても 今を生きる 喜びの支援」を行っていくために、善かれと思うことを行動に移し、職能と人間性を高めて身の丈の社会貢献を行っていくこと、その積み重ねが大切だと感じた1日でした。
2016/02/15 活動報告