認知症講演の聴講

あさのクリニック 相談員です。
先日の2月10日、院長をはじめ職員5名で、岡山市で開催された認知症についての講演会に参加してきました。
片山内科クリニック 片山禎夫先生の「私の考える認知症の人を支える治療」では、
認知機能とその方の心の関係、支えられる事のつらさなどの、症状ではなく、認知症の人の心について。
そして、最新のアルツハイマー病に対する治療の情報までの内容でした。
支援を行う際には、認知症の中核症状や周辺症状にばかりに目が行きがちですが、
今回ご教示頂いた認知症の人の気持ちを想像していく事で、支援への視点が広がると気づくことができました。

東京都健康長寿医療研究センター研究所 粟田主一先生の「質の高い認知症診断と診断後支援のしくみをつくる」では、
認知症の有病率は、現在の糖尿病患者の増加、平均寿命の延びを考えると、今後認知症患者は増加していく予想であること。
認知症であることの説明をする際のヒント。のお話がありました。
粟田先生は、全国で設置が進められている認知症初期集中支援チームの役割についても教示されました。
当院が行う認知症の人への支援の取り組みのヒントをいただく機会となりました。

講演後、地域のサポート医の先生のディスカッションでは、長年、認知症の方の診療にもあたっている岡山市の先生から
介護認定への認知症の反映、認知症支援の課題となどの意見が聞かれ、地域は違っても、同じような課題を感じていることがわかりました。

あさのクリニックでは、一般内科診療と、認知症・もの忘れの診療・相談を行っています。。

 

 


2016/02/15 活動報告