こんにちは!院長の浅野です!!
昨日に引き続き、権丈ゼミの学生さんからのアツい感想をいただきました。感謝!
慶應義塾大学商学部 Bさん
***
この度は、外来診療を見学させてくださり、ありがとうございました。
最も印象深かったことは、地域の診療所としての役割です。先生が小さいころからお世話になってきたおじいさまを診ることもあり、患者様との距離の近さを感じました。身近な先生の方が、困りごとも伝えやすいですし、先生の側も患者様の性格や生活をよく知っており、的確な助言をできるように思いました。医療行為のみならず、患者様のご趣味を共有して最期の思い出作りを行ったり、ペットやお孫さんについてもお話をされるなど、あらゆるコミュニケーションでもって地域住民を支えていることがわかりました。患者様の健康管理のために定期的に診療の予約をとり、また高度な医療行為は近くの病院へ委託する等、かかりつけ医の役割を果たされているのだと感じました。
もの忘れ外来ではご家族の困りごとや心配事を聞き出し、わかりやすくアドバイスをされていた姿が印象に残りました。認知症の診療では特に、介護者の不安を解消してゆくことが大切なこと、そして正直な相談を引き出すために、先生が患者様と別に、ご家族のみとの対話を重視されていることを理解しました。ご本人との接し方や近所づきあい等についても助言できるのは、認知症サポート医だからこそと思いました。
さらに、医療・介護におけるチーム連携の実際を垣間見ることができました。
診療所内では、相談員の方が事前に患者様の状態を把握して先生に伝えておられ、事前情報のお蔭で、先生がさらに効果的な診療を行えているように映りました。また、先生と相談員や看護師の方が、患者様について話し合って今後の方向性を決められていることも伺い、医療はチームで患者様を支えてゆくお仕事だと実感しました。特に、患者様と向き合う時間を大切にしながら、無理なく勤めてゆくためには、同じ理念を掲げたチーム体制を構築することが不可欠だという先生のお話が印象に残りました。
また、患者様の状態を、医療従事者のみならず介護従事者と共有することを大事にされていることも分かりました。認知症患者の症状を、医療・介護において共通言語化することや、それでもなお先生自身は患者さんの症状を把握するために、診断結果をより詳しく見ていること。また、日常生活支援を受け持つケアマネージャーさんに治療後の注意点を連絡したり、コンピュータを駆使して他職種との連携を取り合っている姿が印象深くありました。
診療所内・外を問わずチーム一丸となって患者様を想い、そして患者様やご家族の方との対話を大切にされている姿を拝見し、地域包括ケアの実際に触れることができました。お忙しい中見学させてくださいました、クリニックの皆様、そして患者様・ご家族の方々、本当にありがとうございました。