年末年始の食事


あさのクリニック管理栄養栄養士です。
あっという間に12月ですね。2024年も残すところ1か月を切り、別れ際の挨拶も「よいお年を」と言うことが増えてきました。

今年の年末年始はいつもよりお休みが長めということで、ゆとりある時間を過ごせそうですが、誘惑も多く「例年より食べすぎた…」となりそうな予感です。

長年栄養指導をしていると、12月〜1月の食べすぎが影響し、1月〜2月の採血結果で血糖値や中性脂肪、コレステロール値がいつもより高くなっている方が多いように思います。
忘年会に始まり、クリスマスを経て、年末年始の豪華な食事や新年会が原因のようです。

人によっては、その後のバレンタインデーやホワイトデーまで、不摂生がずるずると続くこともあります。

食べすぎによって体重が増えたものの、「暖かくなったら運動します!」と言っていたのに、あっという間に暑くなり、
「涼しくなったら運動します…。」と先延ばしして、再び年末年始を迎えてしまう方もいらっしゃいます。

心当たりがある… という方のために、年末年始の食事のコツをご紹介したいと思います。

ダラダラ食べない


特に年始ですが、朝はお雑煮から始まり、お昼はお節。日頃会えない親戚や家族の帰省でいただいたお菓子やお孫さんに食べてもらおうと思って年末にたくさん買い込んだお菓子など、いつもより食べるものがたくさんあると思います。

頭の中は「そういえばあのお菓子が、、、」「そろそろあれを食べ切らないと、、、」としっかり記憶されています。思い出したり、目に入るたびに食べたくなるものです。気が付くとずっと口が動いているということになりかねません。

食べ続けていると血糖値が上がり、常にインスリンが分泌されている状態になってしまいます。高血糖が続き、血清脂質も高くなると生活習慣病の悪化につながります。

また、口の中が酸性の状態が続き虫歯にもなりやすくなります。

ダラダラ食べないためには間食をしない!という強い意志が必要ですが、なかなか難しいですよね。

栄養指導をしている患者さんの中にもいらっしゃいますが、食事が終わったらすぐに歯磨きをすることをおすすめします。
口の中がすっきりして、また何か食べようという気になることが少なくなると思います。虫歯予防にもなり一石二鳥です!

お餅の食べすぎに注意


お餅は市販のお餅と手作りのお餅とでは大きさが全然違います。
また、切り餅と丸餅とでも重さが変わってきます。市販の切り餅で50g程度、丸餅は35g程度です。

お餅は1個50gの切り餅で112kcalです。ご飯50gで80kcalなのでお餅の方がカロリーがあるということです。また、お餅をそのまま食べる人は少ないのではないかと思います。きなこ餅にしたり、砂糖醤油をつけて焼いたり、最近では余ったお餅のリメイクも流行っており、ピザにしたりお菓子を作ったり、そうなるとさらにカロリーオーバーになってしまいます。

お餅の重さをしっかり確認して、食べる量を決めましょう。
ご飯150g(普通茶碗一杯分程度)が240kcalですので、お餅に換算すると市販の切り餅2個です。
(餅100g、約223kcal)

以上の2点を守るだけでも、正月太りにはなりにくいと思います。冬の不摂生と運動不足は春の体調不良や花粉症にも影響しますので、食後30分してからの軽い運動を心がけていただくこともおすすめします。

よいお年をお迎えください。


2024/12/18 栄養コラム