先日、見学研修に来院された、形成外科医の 笹江勇毅先生より感想をいただきました。
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あさのクリニックを見学させていただいて
まずはお忙しい中、丸一日クリニックを見学させていただき、まことにありがとうございました。
浅野先生は、僕が川崎医大附属病院の研修医だったころに救急部にいらしゃったのが医師同士としては初めての出会いだったと思います。(申し訳ありません、学生時代は・・・(笑))
その後、浅野先生は奄美大島に赴任され、総社の地にご開業されるまでお会いすることはできなかったのですが、このたびTHE 地域医療と考える先生のご活躍をお聞きして『これは是非ともみておかなくては…』と思い立った次第でした。
浅野先生がなされている医療は、医師として原点にあるべき姿だとおもいます。とても真似ができるとはおもえませんが、近づける努力は怠らずにいこうとおもいます。
電子カルテが当たり前になった昨今、患者さんの顔をほとんど見ずに診察を終えてしまうことはおそらく誰しも経験があることと思います。
浅野先生はどんな患者さんにも目をあわせ訴えを聞き、診察をするという基本的でありながら継続することが、時に難しいことをされていることにも感銘をうけました。
療養病床が減少し、在宅ですごされる方が増えてきつつある昨今、様々な問題点が噴出しているかと思います。
家族が自宅での看取りを希望している一方、発熱や呼吸困難に遭遇すると救急車を呼ばれ病院に搬送されます。病状が回復し在宅に復帰できれば幸運だと思いますが、そのまま天寿を全うされた場合に在宅での看取りが本人の意思であった場合、どうおもわれるのかということはいつも悩みます。
日本人は土地・自宅への思い入れが強く、可能な限り自宅でという思いは今後も変わらないと思います。平成26年に地域包括ケア病棟が始動したのはいい流れなのかとは思います。
急性期・亜急性期から自宅をつなげるシステムをきっちり提供していかなければ、健康寿命をのばすことはできないと思います。
クリニックはもちろん医療機関であるわけですが、患者同士・医療者患者間の情報交換の場でもあると思います。
待ち時間はもちろん、すごしやすく気軽に行けるクリニックを作りたいなといつも思っています。
浅野先生が広報誌を作成されているのをみて、非常に工夫されているなと感心いたしました。
決定的な解決策を見つけ出すことは困難ですが、浅野先生のような医療の形は推奨されるべきと考えます。個人的な見解ばかりで申し訳ありませんが、在宅診療と在宅での看取りがもっと普及し提供する医師が増えていけば、救急搬送が減り基幹病院の負担が減りwin -winではないのでしょうか?
ただ、霞を食べて生きていけるわけでは無いので、国からの補助・優遇があって然るべきとも思います。その位の試算は聡明な官僚の皆様なら可能だと思うのですが・・・
クリニックを見学させていただいて、後悔したことはひとつ。。。
『もっと早く見学しとけばよかった』
でもこれからも時間は取れると思うので、今後ともよろしくお願い致します。
よりよい医療サービス提供のために意見交換などできたらなと思います。
研修医のときに地域医療枠が2か月ほどありましたがその内の一日でもいいし、専門に進んでからでもいいですが、是非とも一度見学しておいて損はないと思います。
迷っている貴方!とりあえず浅野先生にメールしてみてください。
何科でも、勤務医でも開業医でもきっと得ることがあり、お互いに刺激しあえたらいいなと思います。
最後になりましたが、浅野先生をはじめスタッフに方々に感謝いたします。
皆様の健康とご多幸を心からお祈り申し上げます。
2017/06/25