クリニックブログ


心を寄せる ~VR認知症体験会@総社開催しました~

『心を寄せる』:思いをかける。好意をいだく。 関心をもつ。熱中する。傾倒する。

相談員の向川です。

『心を寄せる』という言葉は、数年前に出会った言葉で好きな言葉の一つです。

 

平成29年9月16日(土)、あさのクリニックが事務局の『総社で認知症を学ぶ会』は、第1回目の勉強会として、念願の『VR認知症体験会@総社』を(株)シルバーウッドの下河原さんと黒田さんをお招きし、50名定員の体験会を2回開催しました。(当日キャンセル等あり、計93名の参加でした)

(株)シルバーウッド VR認知症プロジェクト http://silverwood.co.jp/vr/

このVR認知症体験会は、昨年、全国の認知症についての取り組みやニュースを調べていた時にたどり着いたものです。
当初は、なんか面白そう、新しい!!という興味でしたが、VR認知症についての記事をたくさん見聞きする中で、体験会というものが各地で開催されていることを知り、この体験会を総社で開催したいと思うようになり、今年の2月に問い合わせを行い、そして今回、実現することができました。

バーチャルリアリティ(VR)で体験する認知症の1人称体験に、講師の下河原さんが私たちに伝えていただいた、認知症のある方への想い、取り組みなどの言葉の一つ一つが加わり、認知症のある人たちの生活、不安や歓喜などの気持ちに今までよりも『心を寄せる』ことが大切であることを実感することができました。

シルバーウッドのサービス付き高齢者向け住宅の銀木犀http://ginmokusei.net/の地域とつながる取り組みは、地域に当たり前にある、集いの場になっており、うらやましく、そして真似をしたくなる取り組みでした。

講義中で印象に残った言葉の一つに、『地域から認知症のある人を分離する社会は、無意識の偏見を育む素地を作ってしまっているのではないか』とありました。偏見を【生む】ではなく、偏見を【育む】とい言葉は、専門職という立場だけでなく、一人の地域で生活する立場でもある私たちへの強いメッセージであったのではないかと思いました。

誰もが住み慣れた地域で生活を続けることに心を寄せる、その地域で生活している人に心を寄せる、なぜ生きづらい社会なのかに心を寄せるなど、多く事を考える機会となりました。
当事者にならないとわからない体験を、VR技術で自分の事として体験し、当事者の感情を想像し、そして心を寄せる事の大事さを気づかせていただいた、VR認知症体験会。
今回の経験をしっかりと業務に生かすこと、そして、認知症への理解を広める取り組みも少しずつ行っていきたいと思います。

大変お忙しい中、総社まで来ていただいた下河原さん、黒田さん、誠にありがとうございました。とっても楽しく、そして貴重な体験となりました。これからも、いろんな面でご協力ができたらと、職員一同思っています。

 

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2017/09/21

VR認知症体験会@総社のご報告

こんにちは。院長の浅野です。
9月16日土曜日に、待ちに待った「VR認知症体験会@総社」を主催することが出来ました。
株式会社シルバーウッドの下河原忠道(しもがわらただみち)さんを講師にお迎えして、認知症の一人称体験(当事者としての体験)をVR(バーチャルリアリティ)の技術で体験できる、まさに私たち認知症の人に関わる全ての人が体験しておきたい、そんな体験会でした。
ご多忙の中、総社まで足をお運び頂いた下河原さん、黒田さんには改めて御礼申し上げます。
また、共催としてご支援くださった長野病院様、つばさクリニック様、藤井クリニック様、協賛くださった株式会社グロービア様、後援くださった楽しい老後を目指す晴れの国勉強会様にも改めて御礼申し上げます。
さて、気になる内容のその前に、概ね90分の体験会を通して感じたのは、下河原さんの認知症の人に対する熱い想い、愛情が溢れて溢れて溢れまくっていたということでした。
講演を聴きながら、自分の中に沸き起こってくる感情は、きっと私たち医療介護に関わるもの全てに共通した「本音の部分の願い」に響いているから、グッと来るんだろうな〜・・・と感じていました。
本当は皆、優しく関わりたい。でも、どうして良いかわからない。そして、十分な理解が出来ないまま目の前の現実(困難な状況など)に向き合うために沸き起こる葛藤・・・
それを乗り越えるだけの熱い想いをもって取り組み、また繰り返しその熱さを想い起こしていくことの大切さ・・・。
そして、内容は・・・
3つのVR体験「私をどうするのですか?」「ここはどこですか?」「レビー小体病の幻視」とその間にお話いただいた認知症の人に関わる上で大切なエッセンスが散りばめられていました。
下河原さんが運営されているサービス付き高齢者住宅「銀木犀(ぎんもくせい)」は、大切なことを大切にしたらこうなった・・・という場で、人と人の関わりや一人ひとりの人生を大切にする場そのものでした。建築の素晴らしさが目を引きますが、その建築の素晴らしさ、心地よさと相乗効果を生むのはやはりそこで働く「人」の意識の高さとそれを高めるに値する組織の哲学、ミッションだと思いました。
 
(銀木犀ホームページより)
プレゼンの中で突き刺さった言葉は
・この人の症状の原因がどうこうというよりもこの症状を体験しているということを理解すること(一人称体験の結果、はじめて実感できること)
・「ね!優しくなれそうな気がするでしょ」
・「認知症になる前は皆、何らかのリスクを背負って生きているのに、認知症と診断された瞬間からどうしてリスク無しにならなければならないのか」(若年性アルツハイマー型認知症当事者:丹野智文さんのことば)
今回のVR認知症体験会を通して、私たち医療法人サンズ、あさのクリニックの在り方、方向性を再確認することが出来ました。
向き合う一人ひとりの人生を大切にしていくこと、尊敬を持って接し続けることを実践するのは簡単ではありません。しかし、まずは自ら在り方を正し、そしてじわじわと周囲に拡げていくことで、認知症になっても不安ではない町を育てていく、その町で育っていく豊かさに人生をかけていこうと、より深く感じたステキな一日になりました。
また、ご参加いただいた方へ改めてご連絡させて頂き、感想をお願いしようと思っておりますので、ご協力いただける方はぜひともよろしくお願いします。
皆さまの感想もまた、楽しみのひとつです。
最後にもう一度
下河原さんと黒田さん、そして今回ご支援くださった皆さま、参加者の皆様に心より御礼申し上げます。
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2017/09/20

医療をするものうけるもの DVD上映院内勉強会 雑感

院長の浅野です。
8月は、3回にわたってDVD(末期がん当事者になり、闘病やその後の活動を活発にしておられた医師お二人を中心とした対談など)の上映院内勉強会を行いました。
DVDのタイトルは『医療をするものうけるもの』というものです。
当院スタッフだけでなく、お世話になっている訪問看護ステーションの方や他の医療機関の方にもご来院いただき、少人数で軽食を取りながらDVD視聴と視聴後の感想・気づきを皆で共有する、語りの場作りに取り組みました。
3回の企画を通して私たちが業務を通じて大切にしたいこと、また日々感じていることなどを改めて振り返る場になりました。
今を懸命に生きることはその先にある死を意識することであり、また死にしっかりと向き合うことは今の『生』をより輝かせるものと信じています。それらを改めて感じ、皆さまと共有できたことに感謝し、業務後のお疲れのところにご参加いただいた方々、準備や調整を行ってくれた当院スタッフ、サプライズの食事をご提供くださったご近所のオネエサマ方へこの場をお借りして御礼申し上げます。
そして、これからもこういう企画を継続することで皆さまと学びを深めていけたらと思います。
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2017/09/01

あさクリフリーペーパー9月号完成しました。

【あさクリ9月号】今月のテーマは貧血です!

9月1日より配布開始します!!!


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2017/08/30

見学研修の感想を頂きました㉒

先日、広島県福山市で看護師として働いている坂本さんが当院に見学来院され、感想をいただきました。

ー・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-

この度は、お忙しい中見学の受け入れをしていただきありがとうございます。
私は、5 年前看護師として岡山県内の大学病院へ勤務していましたが、ご縁があり数年間バンコクで海外生活をす
ることができました。そこでは、語学学習後に日系の保険会社で勤務をしており日本人が滞在している世界各国の
病院や高水準の医療を受けに諸外国からメディカルツーリズムのためだけに来航してこられるようなバンコクのハ
イクラスの病院とかかわる機会がありました。また、プライベートでは華僑社会で生活していたのでビジネス上、
海外からのゲストとの交流が多くありました。ビジネス後に両家族を交え会食等のおもてなしをすることでパート
ナーとの時間を大切にし、休日は家族との時間を大切にし、祭日は親類と友人とで交え分け隔てなく皆で祝うとい
ったように絆の結びつきの強さを感じることができる環境でした。これらの生活を通して、帰国後は今後の日本の
高齢社会化に向けて何らかの形で地域に還元できる仕事を、自分の手で作り上げていくことができないかという想
いが強くなりました。渡航前は、大学病院勤務で地域医療や福祉の知識や経験が皆無だったため福祉施設で働きな
がら勉強をさせて頂きました。高齢者の方々には多種多様な疾患が混在しており加齢や疾患、環境の変化による
ADL の低下があることを目の当たりにしました。デイサービスの職場では、スタッフの方々は利用者さんが通所利
用している時間だけにフォーカスを当てるのではなく帰宅後も在宅でその人らしく生活ができるようにと日々意見
交換をされていました。おそらく、地域医療に携わりたいと強く思うようになった起点はここなのではないかと思
います。そこで以前勤務していた大学病院の上司に在宅看護に興味があるがどのようなものなのかと相談するよう
になり、あさのクリニックを紹介していただきました。
クリニック見学で感じたことは、まず院長のあさの先生が分け隔てなくスタッフの方々とコミュニケーションを
とっておられ意見交換がしやすい職場だなという印象をうけました。そのためか、職場の雰囲気がとても明るく働
きやすい職場のように感じられました。
午前のクリニック診療の見学では、先生は個々の患者さんが抱えている疾患だけでなく生活背景やその家族のラ
イフスタイルや介護でどのような事を問題に感じているのかまで把握しておられ個別性のある診療をされておりま
した。限られた診察時間で、傾聴や診察をもとに患者さんの問題点を見つけだし、改善に向けていくといった技術
をもっておられ素晴らしいなと思いました。また、カルテ整理中にも患者さんの背景、疾患、処方等をわかりやす
く説明して下さったので私自身のアセスメントの勉強にもなりました。午後からの訪問診療では在宅での患者さん
の診察はもちろんのこと、患者さんや家族、在宅生活を包括支援している多職種の意見にも耳を傾け問題点を改善
しようとされていた姿が印象的です。見学を通して、先生の素晴らしいなと思った点はいかに小さなことでも聞き
流さず、耳を傾け意見交換やフィードバックを行うというところです。今回私が見学させて頂いた時にも、疑問に
感じたことや今後のビジョンについて相談した時にも、忙しい時間を割いて傾聴して個別性のある返答をしてくだ
さいました。また、あさの先生自身の生い立ちを通して医療従事者としてだけの立場でなく人生の先輩として多く
のアドバイスが頂けました。現在、私は医療面での知識を培うため急性期の現場で仕事をしており、時間に追われ
るような毎日になりがちですが、今置かれている環境の中でしっかり経験を積み重ね自分自身の感性も大切にしな
がらフロントラインにいても先生のように個別性のあるケア実践をしていきたいと改めて感じられ、新たに目標を
掲げることができました。
“考えるよりも先にゴールを決める!!” この先生のアドバイスをライフワークに取り入れ、邁進していきたいと思い
ます。
一日の見学でしたがとても学びが多かったので時間を作って、また伺いたいと思える場所でした。
あさの先生をはじめクリニックの皆様、蒸し暑い日が続きますがお元気でお過ごし下さるようにお祈り申し上げま
す。                                             坂本 

ー・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-

坂本さんありがとうございました。

 

 

研修・見学のご希望の方は、当院のホームページの求人情報ページをから、診療研修・見学申込書
をダウンロード。 申込書ご記入の後、郵送もしくはFAX 頂きますと、改めてご連絡差し上げます。
これまで、医師・医学生・看護師・薬剤師・事務職の方、医療事務を目指す方が見学研修に来院し
ています。
現在、あさのクリニックでは、一緒に診療を行う医師(常勤・非常勤)の募集を行っています。
https://asanoclinic.com/recruit.html

 

 

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2017/08/08