しげい病院 地域連携・入退院支援課の皆さまが来院されました。
東京スタディツアー報告
こんばんは!院長の浅野です。
この度、聖路加国際病院勤務時代に所属していた有志によるボランティアグループ「ルカ・ジャパン」の東京スタディツアーへ参加してきました。
同時に開催されていた日本在宅医学会への参加も兼ねてなので、7月16日は学会へ、17日はスタディツアーへと欲張りコースになりました。
学会での学びは改めて書かせていただこうと思います。
今回のスタディツアーでは聖路加国際病院の見学、台東区にあるホームレス支援を積極的に行っているNPO山友会が運営する山友クリニックの見学、11月で閉鎖、移転となる築地市場の見学?などやルカ・ジャパンで一緒にカンボジアなどへボランティア活動に行っていた仲間がその後、JICAや青年海外協力隊などで国際医療活動を行っている経験やこれから行うビジョンなどを伺って大変よい刺激を受けてきました。
また、和歌山から中谷医科歯科病院の中谷先生、沖縄からマリーナ歯科クリニックの村田先生、岡山からあさのクリニックの私が演者となって「ご当地医療経営シンポジウム」と題して、地域で医療機関を運営する熱い想いを交流させてきました。医科と歯科、病院とクリニック、それぞれ地方の違いはありますが想いは同じであることを感じ、とても力が湧きました。
患者さんやご家族をいかに支援し、幸せにしていくか。その支援者をいかに勇気づけ、幸せにしていくか。また私たちの家族を守り、いかに幸せにしていくか。そしてその連鎖によって私たち自身がいかに幸せで在るか。。。
医療者として生きる基本的な土台を確認し、またここ総社でお会いする患者さん、ご家族、その支援者の皆さんと一緒に支えあっていきたいという思いを改めて強く感じることが出来ました。
この週末も、在宅患者さんのバックアップ体制をとってくださっていた藤原先生とクリニックスタッフに支えられて素敵な経験ができました。こうして、良い循環を生み出していくためにも私たちにはより多くの仲間が必要です。
医師、看護師の募集は現在進行形です。いえ、熱烈募集中です!!
プライマリ・ケア、在宅医療、そして新しい支援の枠組みの開発などにご興味がおありの方は是非ともご連絡ください。
講演報告
あさのクリニック 相談員です。
平成28年5月21日
総社市ボランティア連絡協議会及びボランティアグループ合同講演会で院長が「楽しく老いる」というテーマで、
年をとっていくことについて、高齢者特有の困り事、認知症などについて話をしてきました。
講演の中で、参加者の方に、
『老い』に抗いたいですか?受け入れたいですか?と考えていただく時間を持ちました。
86名の方から回答をいただき
抗いたい:13名
受け入れたい:69名
どちらとも言えない:4名
との結果でした。
・あきらめるとか仕方ないとか思いたくない。
・良い年の取り方をしていきたい。
・一日一回感動したい。
・まだまだやれる自分に暗示をかけている。
・気持ちだけでも抗いたいと思いつつ受け入れを先送りしたいと願っている。
・自然にまかせること。
・残り僅かであっても、自分が自分でありたい。
・自分には障害をかけて実現したい夢がある。少しでも老いに抗って健康寿命を伸ばしたい。
・老いに受け入れることで自分がますます後退することは耐え難い。
・自分なりに一歩一歩老いていきたい。
・自覚があるうちには受け入れられない。
・ありのままが一番。全て、なるようにしかなりません。
・元気で、いられるよう努力はしてみたい。
・都合のいいよい様に老いを利用したい。
・「老いに直面した時」自身がどう思うか、どう感じられるか、どう前向きに進んでいけるか、「受け入れてからの」の体験・発見だと思います。
・抗うより受け入れる方が、生き方がやさしいように思います。「こんなはずではなかった」と思うより、「こんなもんだ」と受け入れる方が前向きになれると思います。
以上はアンケートの結果の理由を記入いただいた一部です。
皆さんは、どれが抗いたい気持ちの意見、もしくは受け入れたい気持ちの意見と思いますか?
順不同で記載しています。
皆さんは、『老い』という言葉に、どのようなイメージ(印象)がありますか?
あさのクリニックでは、
『年をとっても 病を持っても 今を生きる 喜びの支援』の想いのもと
外来診療、訪問診療、健康診断、各種検査など、医療機関としてできる事を活用し、少しでも地域に貢献できるよう、スタッフ一同努力してまいります。
支援の振り返りの場を持ちました。
あさのクリニック 相談員(ソーシャルワーカー MSW)です。
当院の訪問診療を受け、ご自宅でお亡くなり(お看取り)になられた方についての、支援経過の振り返りの場を持ちました。
参加者は、当院に訪問診療を依頼し、支援の中心のケアマネジャーさん。
介護保険サービス導入開始時から、訪問していた、ヘルパーさん。
当院が診療開始後、すぐに訪問が始まり、医療処置を継続した訪問看護師さん
そして、当院からは、医師・看護師・事務職、そして私相談員です。
本人の医療ケアの増加、本人を支える家族の状況、本人の希望、家族の不安感などから、多くの事を学び、感じた患者のお一人でした。
参加者がそれぞれの言葉で、振り返っての想いなどを話してもらうことで、一つの事業所内だけで振り返る事や、一人だけで振り返る事では、得ることのなかったであろう気づき・視点を得る機会となりました。
先日、参加した、『人生の最終段階における意思決定支援の研修』の内容をより深める機会にもなりました。