倉敷中央病院リバーサイド 総合診療科の医師の安西様が見学研修に来
倉敷中央病院リバーサイドでは、
感想紹介
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この度は大変御多忙の中、貴重な時間をいただきまして誠にありがとうございます。
当院での訪問診療は1 年半前に新規に立ち上げを行ったばかりであり、病院全体の風潮としてまだまだ訪問診療に馴染めていない面や非効率になってしまう面があります。どうしてもチームリーダーとしての医者の負担が大きい傾向にあり、現時点では導入患者数が少なく、十分な時間やクオリティーを保てていたとしても、今後に導入患者数が増大する中でどこかで問題が起こりうる可能性を感じておりました。
貴院での見学においては、診療の効率化や多職種連携としての医師、看護師、事務員、相談員等の役割について多くを学ばせていただきました。
週末の申し送りから訪問前の事前情報の確認等、看護師が主体となって情報収集、アセスメントを行い、カルテや情報共有ツールへの記載を行うことで、時間の短縮や重点を置いた診療に繋がっていると思いました。訪問中も物品の準備や状況やバイタルのメモや、訪問ノートの記載等、常に忙しく立ち回っており、創部をみるや否やすぐにカメラとライトが出てくるなどチームワークが取れた関係性を感じました。訪問ノートは患者、家族や他事業所との関係性の強化のため以前から当院でも導入していければと考えていたものでした。ただ現状の当院で導入しようとすると「医師が記載するもの」と規定が決まっていきそうなものですが、「(訪問ノートは)事務員でも書けるものですよ」とコメントをいただき頼もしいなと感じました。
相談員の向川さんからは患者導入時における運用についてのお話を伺いました。印象的であったのが患者導入前の情報をいかに取ってこうよかという雰囲気で、「医師からはもっと情報をしぼってと言われた」とお話しされながら見せていただいた患者導入前サマリーはワード用紙A4 の1 枚にも及びそうな、びっしりと情報のつまったサマリーでした。このことも診療の効率化だけでなく、質の高い診療につながるポイントだと感じました。
浅野先生からは当院での訪問診療拡大に向けての具体的な案を含めてご助言いただき、改めて頑張らなければいけないという気持ちを新たにできました。今回貴院への見学で学んだことを当院でもスタッフを共有していき、より質の高い訪問診療に向け当院での形を作っていければと考えております。
最後に、診療所見学の日程を再三延期にしてしまい誠に申し訳ありませんでした。ご迷惑をおかけしたにも関わらず快く見学を受け入れていただき改めてありがとうございます。今後とも情報交換など良い連携を築いていければと思います。何卒よろしくお願い申し上げます。
倉敷中央病院リバーサイド 総合診療科 安西芳輝 拝
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見学へのご来院ありがとうございました。引き続きよろしくお願い申し上げます。