クリニックブログ


7月号 フリーペーパー Vol.112 訪問診療

この記事を開く

あさのクリニック常勤医師
訪問診療とは
「定期的に医師が伺い、計画的な診療をすること」です。

体調がすぐれない時だけ、
自宅に診察に来てもらう「往診」とは異なります。

「訪問診療」とは、患者様が生活している場所(自宅・親戚の家・グループホーム等の施設)に定期的に医師や看護師が訪問し、計画的に診療を行うものです。
さらに定期的な訪問診療に加えて、体調不良時や救急時には24時間体制で電話対応や臨時往診を行い、必要に応じて往診や入院先の手配等を行います。
  • 訪問診療の対象となる方
  • 訪問診療で提供する医療


訪問診療をご希望の方は
まずは「かかりつけ医」「ケアマネジャー」などへご相談ください。

訪問診療の実施の有無、対応状況などは、各医療機関によって様々です。
訪問診療には、これまでの治療状況や生活状況などの情報が必要となるため、まずはかかりつけの先生や、入院先の病院、担当のケアマネジャーへ相談することをおすすめしています。
あさのクリニックでは相談員が相談内容にあわせて、訪問診療の仕組みや必要な事を説明しておりますので、お気軽にお声掛けください。






訪問診療のご紹介

Print Friendly, PDF & Email
2025/07/03

災害時のトイレ事情

災害時のトイレ事情
あさのクリニック管理栄養士です。

昨年9月のブログで防災の日にちなんで備蓄の話に触れましたが、皆さん備蓄はすすんでますか?
私はセール期間を利用して、水、羊羹、レトルト食品、パックご飯などを購入してみました。

長期保存のできるα米や缶詰などを購入したいところですが、長期と言えど食べずに保存期間が過ぎてしまうのは勿体ないし、おいしく食べられるのか?そして何より少し高価である、、、、という理由から手を出せずにいます。長期保存食の試食ができたらいいですね。

私たちの身体には、食べることと同じくらい大切なことがあります。それは「排泄」です。
食べると当然のことながら排泄します。

実は災害時に1番必要になるのはトイレだそうです。喉の渇きや空腹感は多少の我慢は可能ですが、排泄という生理現象は我慢することは不可能です。
排泄を我慢してしまうと尿路感染症や便秘など身体へ影響が及びます。トイレを我慢するために水分摂取量を減らしてしまい、エコノミー症候群へとつながる可能性もあります。

仮設トイレも食料や水と同じく、避難所にすぐ届くわけではありません。そこで必要になるのが携帯トイレです。
携帯トイレには様々な種類があります。例えば、既存の便器に袋をかけて吸水シートや凝固剤を入れて使用するものや、段ボール製で組み立て式になっているもの、さらに袋状になっているものなど様々です。

携帯トイレは何回分必要?

では携帯トイレをどれくらい備蓄しておけばよいのでしょうか?
一般的に一人当たりのトイレ回数は1日5〜7回くらいと言われています。
ここから各ご家庭の人数に合わせて携帯トイレの必要数を計算できます。

1日のトイレ回数を5回として、× 7日 × 家族の人数

一人暮らしの場合35回分、二人暮らしの場合70回分、4人暮らしの場合140回分となります。
季節や水分摂取量にもよりますが、自分の朝起きてから寝るまでの1日のトイレ回数を数えてみると7〜10回でした。
非日常の状況になると体調も変化します。保管スペースの広さにもよりますが、なるべく多めに準備しておくと安心ですね。

また、携帯トイレと一緒にトイレットペーパーも必要になります。トイレットペーパーは、1人1週間1ロールを目安に備蓄しておけば安心です。

他にも、停電時のためにランタンやヘッドライト、手指消毒のためのウェットティッシュの準備も必要です。

自然災害、長期の停電や断水を経験していないと、トイレ事情がいかに大切かということはイメージしにくいと思います。

日本トイレ研究所 https://www.toilet.or.jp/

上記サイトにて様々な視点からのトイレ問題についてわかりやすく書かれています。
どの記事もとても興味深いので、是非ご一読ください。

Print Friendly, PDF & Email
2025/06/20

6月号 フリーペーパー Vol.111 防災

この記事を開く

毎年、おさらい防災・減災

いつ起きるかわからない災害。あさのクリニックでは、災害への意識を持ち続けていただけるよう、毎年梅雨の時期に防災に関する情報をお届けしています。

警戒レベル「高齢者は警戒レベル3で避難を」

避難に関する情報は、市町村が発令する避難情報と、気象庁などが発表する防災気象情報が連携し、「警戒レベル1~5」の5段階で提供されます。
警戒レベル4は、対象地域の住民全員が避難する必要があります。
警戒レベル3は、避難に時間を要する高齢者や体の不自由な方などが避難を開始するタイミングです。


NEXT STEP 災害の一日前に戻れるとしたら、何をしますか?
様々なエピソードから防災・減災を!「一日前プロジェクト」


内閣府では「災害の一日前に戻れるとしたら、あなたは何をしますか?」という問いを通して、地震や水害を経験した方々の体験談を紹介する「一日前プロジェクト」を実施しています。
物語は、地域、職場、家庭など、さまざまな場面で語られています。これらのエピソードをもとに、家族がご近所、職場の仲間と「自分だったらどうするか」を話し合ってみることは、災害への意識を高めるきっかけとなるのではないでしょうか。QRコードからエピソードを見てみましょう!



Print Friendly, PDF & Email
2025/06/09

土用の期間

土用の期間
あさのクリニック管理栄養士です。
GWが終わりました。みなさん体調はいかがでしょうか?

5月のGW明け頃、心身に不調を来した状態のことを「五月病」と言います。

五月病が初めて医学会で発表されたのは1961年。アメリカの精神科医が入学から1か月ほど経過した大学生に見られる無気力、無関心など軽いうつ症状を報告しました。その後日本では1968年に流行語になりました。

4月に就職や入学、異動やクラス替えなどの環境変化があり、その環境に適応できないと5月のGW明け頃から気分の落ち込み、不眠、食欲低下などの症状が出はじめます。

特に環境の変化もないけど、なんとなく体調不良がある…という方は、もしかしたら「春の土用」が影響しているかもしれません。

夏に土用の丑の日にウナギを食べることは一般的ですが、春夏秋冬すべてに土用の期間があります

2025年の土用

・冬の土用:1/17~2/2(立春:2/3)
・春の土用:4/16~5/4(立夏:5/5)
・夏の土用:7/19~8/6(立秋:8/7)
・秋の土用:10/20~11/6(立冬:11/7)

土用の起源は、古来中国から伝わる「陰陽五行説」に由来します。
陰陽五行説では、自然界は木・火・土・金・水の5つの要素から成り立っているという思想です。

季節もこの5つの要素に当てはめて、春:「木」、夏:「火」、秋:「金」、冬:「水」、「土」は季節の変わり目である立春、立夏、立秋、立冬の前18日間に割り当てられました。

昔から土用の期間は季節の変わり目で、体調を崩しやすい時期でもあるため、季節にあった食養生が行われていました。

春:土用の「戌」の日


「い」のつく食べ物:いわし、いちご、イカ、インゲン豆、芋など
白い食べ物:大根、カブ、しらす、豆腐、ご飯、お餅など

夏:土用の「丑」の日


「う」のつく食べ物:うなぎ、瓜、梅干し、うどん、馬肉など
黒い食べ物:うなぎ、ひじき、シジミ、ナス、黒豆、黒砂糖、黒ゴマなど

秋:土用の「辰」の日


「た」のつく食べ物:玉ねぎ、タコ、大根など
青(緑)の食べ物:青魚(サンマ、サバ、イワシなど)

冬:土用の「未」の日


「ひ」のつく食べ物:ひらめ、ヒラマサ、ひらたけ、ひよこ豆など
赤い食べ物:トマト、パプリカ、りんごなど

 

春の土用は終わりましたが、あっという間に夏の土用がやってきます。

今年の土用の丑の日は2024年と同じく2回あり、7/19(土)と7/31(木)です。

1回目の丑の日を「一の丑」、2回目の丑の日を「二の丑」と呼びます。

毎年うなぎの値上がりが気になるところですが、うなぎだけでなく、うどん、梅干し、ひじきなど手頃な食材を取り入れて季節の変わり目を元気に乗り切りましょう!

Print Friendly, PDF & Email
2025/05/15

セミナー報告(2025年2月13日開催)

相談員です。

2025年2月13日、医療法人梁風会さきがけホスピタル 診療支援部 部長の河合宏さんを講師にお招きし、
セミナー「~復興・復旧に心を寄せ続ける~ 行ってきた!精神保健福祉士が行う災害支援の心構えと葛藤」
を開催しました。

河合さんとの出会いは、ソーシャルワーカーの団体で共同開催された「ソーシャルワーカーデー」の実行委員会でのご縁がきっかけでした。その後、各地で災害が発生した際には、支援の状況を教えていただくなど、さまざまなことを学ばせていただいてきました。

そんなご縁が続く中で、「いつかは講師をお願いしたい」と話していた企画が、今回ようやく実現しました。

講演では、

  • 日常業務の中にいる自分たちが、それぞれの立場から災害支援に関わることができるということ
  • 災害が起きたとき、現地に赴く人もいれば、日常業務を支える人もいる。それぞれが支援の一端を担っていること
  • 災害とは何か、そして被災した方々の心理状態の変化について
  • 精神保健福祉士が災害時に取り組む活動の類型(生涯研修制度共通テキスト[改訂第2版]P.174参照)

などについてお話しいただきました。

また、河合さんご自身の実体験を通じて、「災害支援とは何か」「精神保健福祉士として何ができるのか」を深く語っていただきました。
現地で支援にあたる際の「姿勢」「言葉」「心構え」についても、丁寧にご紹介いただき、「やりたいことをするのではなく、現地が求めることをする」

という支援の原則についても強調されていました。
また、支援者を支えるという視点の重要性や、日本精神保健福祉士協会が実施している事前の打ち合わせや振り返りといった支援体制についても学ぶことができました。

最後に、「備え」として最も大切なことは「日常のつながり」であり、それは平時における連携・協働の積み重ねであるというメッセージをいただきました。災害時も、日頃の関係性が力となり、個人や一つの職場、ひとつの職能団体だけでできることには限りがある、という現実にも触れられました。

今回のセミナーは、非常に示唆に富む貴重な学びの機会となりました。

災害支援というテーマを通じて、私たちはあらためて日常の暮らしや業務に目を向けることができました。このお話は、精神保健福祉士をはじめとする福祉専門職だけでなく、日ごろから人を支援する立場にあるすべての方にとって、大切な視点を得る機会となったと感じています。

Print Friendly, PDF & Email
2025/05/02