クリニックブログ


見学・研修の感想をいただきました⑤

先日、見学研修に来院された、
そーる訪問看護ステーション(平成28年9月1日開設予定)の看護師の萱野さんより感想をいただきました。


こんにちは!

先日は、訪問診療に同行させていただきありがとうございました。

 この9月に開設の訪問看護ステーションで仕事復帰するにあたり訪問の実際を体験したく、研修に行かせていただきました。
まず申し送りを一緒に聞かせてもらい、週末にお看取りがあり行ってきました、とのこと。
朝方?であったにもかかわらず、すぐに患者様の元へ駆けつける。
とてもクリニックが身近な存在であることを感じました。
私たちのステーションも24時間対応をアピールしていますが、利用者様との信頼関係が大切だなあと一日同行させてもらってつくづく感じました。 

訪問先は自宅や施設、様々でしたが患者様のそれまでの経歴や家族背景をふまえ、お薬ひとつにしてもご本人、家族それぞれの思いや希望を聞いて、決してどの言葉も疎かにしない先生方の丁寧さを見習わなければと思わされる場面が何度もあり、生活を共にする家族ごと受け入れる、という印象をもちました。   

移動中もこれからやりたいことや、地域医療への思いなど聞かせていただき楽しく充実した一日になりました。

今後一緒に地域医療に携わるものとして、これからもご指導をよろしくお願い致します。 

藤原先生、向川さんをはじめスタッフの皆様にもお世話になりました。とてもアットホームで居心地のいい職場だなぁと感じました。
ありがとうございました!!

 萱野淳子


研修・見学のご希望の方は、当院のホームページの求人情報ページをから、診療研修・見学申込書をダウンロード。
申込書ご記入の後、郵送もしくはFAX頂きますと、改めてご連絡差し上げます。

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2016/07/25

「自宅で最期をむかえるということ」 

非常勤医師のフジワラです。あさクリに来させて頂くようになり、もうすぐ2年になります。
日々の訪問診療で、ご自宅で人生を全うされる患者さんに関わらせて頂くことが多くなり、
改めて思い出した事があります。

私にとって、救命救急センターで、瀕死の患者さんの治療に従事し、何とか救命に至るという経験や、外科病院で癌などの手術が必要な病気でも、元気に回復されていくという経験はとても大切にしたいことです。

一方、老衰、癌の末期などその他の重症疾患で、最先端の治療を駆使しても、どんなに思いをよせても、避けられない死があります。たった数日でも数時間でも、望んだ場所で、大切な方々と過ごしながら最期をむかえるということは、ご本人をはじめ、ご家族にとってもかけがえのないものだと思います。

入院中の末期の患者さんが、ご自宅への思いをお話しして下さり、急きょ翌日に在宅医療に移ったことがありました。住み慣れたお家に帰ると同時に小さなお孫さんやご家族に、にぎやかに囲まれていました。患者さんもご家族も、とても幸せそうにされているように見えました。私は在宅医療を支援してくださる様々な方達に連絡をし、紹介状などを作成しただけでしたが、それは高度な医療や最新技術で患者さんの回復のお手伝いをすることと同じくらいに、とても大切な事だと気づかされた経験でした。

・・・ これからさらに暑い日が続きます。しっかり、水分補給をしてのりきりましょう!

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2016/07/21

東京スタディツアー報告

こんばんは!院長の浅野です。

この度、聖路加国際病院勤務時代に所属していた有志によるボランティアグループ「ルカ・ジャパン」の東京スタディツアーへ参加してきました。

同時に開催されていた日本在宅医学会への参加も兼ねてなので、7月16日は学会へ、17日はスタディツアーへと欲張りコースになりました。

学会での学びは改めて書かせていただこうと思います。

今回のスタディツアーでは聖路加国際病院の見学、台東区にあるホームレス支援を積極的に行っているNPO山友会が運営する山友クリニックの見学、11月で閉鎖、移転となる築地市場の見学?などやルカ・ジャパンで一緒にカンボジアなどへボランティア活動に行っていた仲間がその後、JICAや青年海外協力隊などで国際医療活動を行っている経験やこれから行うビジョンなどを伺って大変よい刺激を受けてきました。

また、和歌山から中谷医科歯科病院の中谷先生、沖縄からマリーナ歯科クリニックの村田先生、岡山からあさのクリニックの私が演者となって「ご当地医療経営シンポジウム」と題して、地域で医療機関を運営する熱い想いを交流させてきました。医科と歯科、病院とクリニック、それぞれ地方の違いはありますが想いは同じであることを感じ、とても力が湧きました。

患者さんやご家族をいかに支援し、幸せにしていくか。その支援者をいかに勇気づけ、幸せにしていくか。また私たちの家族を守り、いかに幸せにしていくか。そしてその連鎖によって私たち自身がいかに幸せで在るか。。。

医療者として生きる基本的な土台を確認し、またここ総社でお会いする患者さん、ご家族、その支援者の皆さんと一緒に支えあっていきたいという思いを改めて強く感じることが出来ました。
この週末も、在宅患者さんのバックアップ体制をとってくださっていた藤原先生とクリニックスタッフに支えられて素敵な経験ができました。こうして、良い循環を生み出していくためにも私たちにはより多くの仲間が必要です。

医師、看護師の募集は現在進行形です。いえ、熱烈募集中です!!

プライマリ・ケア、在宅医療、そして新しい支援の枠組みの開発などにご興味がおありの方は是非ともご連絡ください。

求人情報はこちらをクリック

 

 

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2016/07/20

見学研修に来院されました④

本日、そーる訪問看護ステーション(平成28年9月1日開設予定)の看護師の萱野さんが見学研修に来院されました。

午前・午後ともに訪問診療に同行してもらいました。

どのように感じてもらえたかも大事ですが、どんな疑問があったかという意見ももらい、

私たちの業務への気づきと改善にもつなげていきたいです。



研修・見学のご希望の方は、当院のホームページの求人情報ページをから、診療研修・見学申込書をダウンロード。
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2016/07/11

ものわすれコラム その2

みなさんこんにちは!院長の浅野です。
今回は「もの忘れ」を中心とした中核症状についてです。
認知症の症状を表現するときに記憶障害などの「もの忘れ」を代表に、家事や金銭管理などいつも当たり前にできていたことが出来なくなってくるなどの生活に支障をきたす症状が出て来ることがあります。これらを中核症状と呼びます。また、当然そのような状況に陥るとご本人も周囲の方も「不安」に陥ったり、あれこれ考えすぎて「妄想」を抱いたり、場合によっては「幻覚」が出たりします。そして、周囲の人からあれこれ指摘されたり、嫌なことが重なるとプンプン・・・これらを周辺症状、もしくは行動心理症状と呼びます。
今回は中核症状の「もの忘れ」について少しお話します。
アルツハイマー型を代表とする認知症の方の多くは「短期記憶」といって、「ついさっきまでのこと」が最も苦手になります。
これは、介護者にとって、さっき言ったはず、なぜ?と葛藤の原因になりやすいのです。また、昔のことは記憶をためているところが違い、病気によって障害されている短期記憶と比べて初期はしっかりと残りやすいので「同じことばっかり・・・」とこれまた葛藤の原因になります。悩ましいですね。。。
この症状はなかなか改善が難しく、生活上の困り事として、ご本人の能力によってご家族の生活が支えられていた場合(家事や孫の守りなど)、中核症状の進行は、大きな問題になります。
しかし、中核症状は、ゆっくりとした老化でも起きてくる自然の流れでもあるので、抗いすぎず受け入れながら暮らしていくことも大切です。いわゆる認知症のお薬(ドネペジル・ガランタミン・リバスチグミン・メマンチンなど)はそれぞれ特徴をもってこの中核症状の進行を緩やかにしてくれる効果が期待できます。これは、治すというよりは進行をゆっくりにしながらコントロールして、本人も家族も受け入れていくために便利に使うお薬の一つです。またお薬のことについては後日話題にしますが、気になるところですね!
今回の中核症状、とくに「ものわすれ」については、真正面からぶつかってしまうと生活が少しギスギスしてご本人、介護者ともに辛いことにもなりますが、対応のコツを掴むと生活がすこしゆるやかになるかもしれません。そんなお手伝いをできればと思い、日々診療にあたっています。
認知症の症状の詳細については厚生労働省のホームページも参考にしてみてください
介護者のご理解と忍耐力にのみ任せた認知症診療には限界があります。当院では地域の介護事業者様との連携を大切に、またクリニック一丸となってご本人、介護者の皆様のご負担を少なくできるよう一緒に考えていきます。
お気軽にお声掛け下さい。
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2016/07/11