あさのクリニックでは、以前、講師をお招きして「VR認知症体験会」という、認知症の方の中核症状をバーチャルリアリティの技術をつかって体験し、理解を深める研修会を開催しました。
認知症の方がどんなことで困っているのかを想像し、一緒に生活することへの視点をいただきました。
認知症の方がどんなことで困っているのかを想像し、一緒に生活することへの視点をいただきました。
認知症のことは「認知症の本人」が教えてくれる。
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認知症という言葉は、社会的な広がりが進み、普段の生活の中で見聞きすることが多くあります。
その中には、高齢者の交通事故の報道など、マイナスなイメージを持ってしまうものも少なくありません。
しかし、最近では、認知症と診断を受けているご本人が、ご自身の認知症の事や経験をテレビやラジオ、本、講演会などでお話しをされる機会も増え、認知症に対する誤解や偏見が少しずつ減ってきていると感じています。皆さんは、「認知症世界の歩き方」というインターネットのページと、書籍をご存知でしょうか?
そこには「私にも起こった事があるなあ」と思い出すことのできる、生活の中で起きた困りごとが、認知症のある方ご本人の言葉をもとに、私たちが想像しやすい内容で紹介されています。
「認知症のある人が生きている世界」がわかる13ストーリーとして、記憶、五感、時間・空間、注意・手続きのトラブルなどが、44の心身機能障害として紹介されています。
皆さんにもぜひみていただきたい!!インターネットページ 認知症世界の歩き方で検索
https://issueplusdesign.jp/dementia_world/story/
書籍「認知症世界の歩き方」著:筧裕介(株)ライツ社より -
- もの忘れがある。
- 判断力が衰えた。
- 時間や場所がわかりにくくなった。
- 怒ってくる。
- 不安が多い、元気がでない。
- 何もすることがない。
- 怖い、うるさい。
上記は、認知症のご相談の時に、よくお聞きする言葉の一部です。
例えば、道がわからない時。大きな店で買いたい物の売り場がわからない時。
トイレの場所がわからない時など、困っている時に、みなさんはどんな気持ちになり、どう声をかけてもらえると安心しますか。
もの忘れを指摘されるとどんな気持ちになり、どう言葉をかけてもらうと嬉しいでしょうか。
書籍「認知症になっても人生は終わらない~認知症の私が、認知症のあなたに贈ることば~」(著:認知症の私たち 株式会社harunosora)には認知症の方の言葉が掲載されています。
- これから今まで以上にやりたいことを見つけてがんばっていきたい。
- 「認知症の人」は普通の人です。
- 出来ることをうばわないで、出来ないことだけサポートして!!
あさクリ COLUMN「プライマリ・ケア」by院長 浅野
当院の「もの忘れ外来」を受診ご希望の方には、予約をお願いしています。
それは、しっかりとお話を聞かせていただく時間が必要だと考えているからです。
かかりつけの先生がいる場合には、受診前にまずは「かかりつけ医」への相談をお勧めする機会にもなっています。
日々の体調を診ている「かかりつけ医」に今の困りごとを知ってもらうことも大切だと考えているからです。
それは、しっかりとお話を聞かせていただく時間が必要だと考えているからです。
かかりつけの先生がいる場合には、受診前にまずは「かかりつけ医」への相談をお勧めする機会にもなっています。
日々の体調を診ている「かかりつけ医」に今の困りごとを知ってもらうことも大切だと考えているからです。
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