クリニックブログ


見学研修の感想を頂きました㉓

先日、当院の見学研修に管理栄養士の方来院され、感想をいただきました。
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訪問診療の見学を終えて

 この度は訪問診療を見学させて頂きありがとうございました。

 管理栄養士として働き始めて8年目、仕事にも慣れ後輩を指導する立場となった今、自分のこれからの展望がぼんやりしていたところへ訪問診療見学の声をかけていただきました。

 在宅医療の重要性が見直されているものの、病院で働いているとセミナーや講演会、情報提供書などでしか知ることができなかった患者さんの「リアルな生活」を自分の目で見ることが出来たのは大変貴重な経験となりました。

 今回4家庭を見学させていただきましたが、どのご家庭の皆さんもあさのクリニックとの信頼関係ができあがっており、何でも言える、何でも聞ける空気感にただただ感動するばかりでした。

 的確なアセスメントとスタッフ間の情報共有、スタッフ間の信頼関係ができているからこそだと思います。

 また浅野先生の、患者さんはもちろん患者さんの家族にも寄り添う医療を目の当たりにし、私自身の患者さんや患者さん家族との接し方について反省すべき点を見つけることができました。

 最後に見学させていただいたご家庭で、ヘルパーさんへ食事形態のアドバイスをさせていただき、初めて栄養指導をした時のような感覚がありました。しかし、訪問診療で栄養指導や食事のアドバイスをしていくには栄養学の知識だけでなくリハビリや住環境など多様な知識が必要であると気づかされ、病院で働くモチベーションにつなげることができました。

 医療従事者としての初心はもちろん、一人の人間としての人生の在り方の原点を見つめなおす機会を得る事が出来たように思います。

 浅野先生をはじめあさのクリニックの皆様にはお忙しいなか、お時間をとっていただき本当にありがとうございました。

管理栄養士 S 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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研修・見学のご希望の方は、当院のホームページの求人情報ページをから、診療研修・見学申込書
をダウンロード。 申込書ご記入の後、郵送もしくはFAX 頂きますと、改めてご連絡差し上げます。
これまで、医師・医学生・看護師・薬剤師・事務職の方、医療事務を目指す方が見学研修に来院し
ています。
現在、あさのクリニックでは、一緒に診療を行う医師(常勤・非常勤)の募集を行っています。
https://asanoclinic.com/recruit.html

 

 

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2017/10/05

あさクリフリーペーパー10月号完成しました。

【あさクリ10月号】今月のテーマは予防接種です!
10月2日より配布開始します!!!

 

 

 

 

 

 

 

フリーペーパーのバックナンバーは、こちらをクリック☞https://asanoclinic.com/backnumber.html

 

 

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2017/10/01

医師募集のお知らせ

こんにちは!院長の浅野です。
今日は、私がなぜ認知症の診療や在宅医療に取り組むようになったのか・・・などを含めて、クリニックの仲間の募集の投稿をさせていただきます。
私は、学生時代から地域というフィールドで幅広い患者さんのお役に立てる医療者になりたいという希望があり、医師としてのスタートは救急を選択しました。

救急医として、川崎医科大学附属病院高度救命救急センター、聖路加国際病院救命センターで働く中で、急性期医療の大切さを痛感するとともに、急性期で関わる皆さんのその後がとても気になっていました。
関わらせていただいた患者さんたちは、濃厚な医療を要する時期を経て、軽快されて元の生活に戻ったり、場合によっては障害を残して転院や、施設入所になることもありました。

急性期治療後の患者さんの暮らしや、ご家族のことなど、気になることがたくさんありましたので、それらを深めるためのチャンス得て、鹿児島県の離島、奄美大島の医療機関で、約3年半勤務することができました。その約3年半の中では、大島郡医師会病院や徳之島の宮上病院で急性期医療に加え、慢性期や介護保険制度を利用した生活支援の在り方、認知症診療や在宅医療などを学ぶことが出来ました。
そして、卒後10年目の頃に『家庭医』という枠組みを、岡山県北の岡山家庭医療センターで勉強させていただき、プライマリ・ケアというものの力を痛感しました。
その後、在宅医療をより深く学ぶために倉敷のつばさクリニックや地元総社で地域に根ざして医療に取り組んでいる長野病院にてもの忘れ外来をさせて頂きました。
医師になってから、様々なフィールドでお仕事をさせて頂く中で出会った多くの患者さん、職場の仲間、職場以外でも様々な刺激を与えてくださった先輩や後輩に支えられて生きる中で、人生の先輩に光を当てる仕事、高齢者や認知症患者さんへ心を込めて医療を提供していきたいと強く思うようになりました。
平成26年4月に、今まで学んできたことと、私たちの大切な想いである「今を生きる喜び」の支援を実践するために、ここ総社に『あさのクリニック』を開設しました。
現在は常勤医師1名(私です)、非常勤医師2名の体制で診療に取り組んでおりますが、現在の体制では患者さんの診療のニーズに十分答えることが出来ず、新規の訪問診療患者さんをお断りせざるを得ないケースも少なくありません。医療者にとって、お断りすると言うのは本当に辛いことです。
あさのクリニックでは、地域の方々や連携事業所からのニーズに継続的に応えていくために医師を募集します。 幅広いニーズに答えるために内科、外科、救急、整形外科、皮膚科、眼科、耳鼻科、在宅医療などプライマリ・ケア領域が得意な医師、さらには認知症支援にも力を入れていますので、認知症関連の専門医や、精神保健指定医は特に歓迎します。
詳しくは、事務長の椎野か院長の浅野がご対応しますので、ホームページのお問い合わせフォーム、もしくはお電話でご連絡ください。
問い合わせフォーム
お電話
0866-93-8808
明るく元気で前向きな方との出会いを心待ちにしています。
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2017/09/22

心を寄せる ~VR認知症体験会@総社開催しました~

『心を寄せる』:思いをかける。好意をいだく。 関心をもつ。熱中する。傾倒する。

相談員の向川です。

『心を寄せる』という言葉は、数年前に出会った言葉で好きな言葉の一つです。

 

平成29年9月16日(土)、あさのクリニックが事務局の『総社で認知症を学ぶ会』は、第1回目の勉強会として、念願の『VR認知症体験会@総社』を(株)シルバーウッドの下河原さんと黒田さんをお招きし、50名定員の体験会を2回開催しました。(当日キャンセル等あり、計93名の参加でした)

(株)シルバーウッド VR認知症プロジェクト http://silverwood.co.jp/vr/

このVR認知症体験会は、昨年、全国の認知症についての取り組みやニュースを調べていた時にたどり着いたものです。
当初は、なんか面白そう、新しい!!という興味でしたが、VR認知症についての記事をたくさん見聞きする中で、体験会というものが各地で開催されていることを知り、この体験会を総社で開催したいと思うようになり、今年の2月に問い合わせを行い、そして今回、実現することができました。

バーチャルリアリティ(VR)で体験する認知症の1人称体験に、講師の下河原さんが私たちに伝えていただいた、認知症のある方への想い、取り組みなどの言葉の一つ一つが加わり、認知症のある人たちの生活、不安や歓喜などの気持ちに今までよりも『心を寄せる』ことが大切であることを実感することができました。

シルバーウッドのサービス付き高齢者向け住宅の銀木犀http://ginmokusei.net/の地域とつながる取り組みは、地域に当たり前にある、集いの場になっており、うらやましく、そして真似をしたくなる取り組みでした。

講義中で印象に残った言葉の一つに、『地域から認知症のある人を分離する社会は、無意識の偏見を育む素地を作ってしまっているのではないか』とありました。偏見を【生む】ではなく、偏見を【育む】とい言葉は、専門職という立場だけでなく、一人の地域で生活する立場でもある私たちへの強いメッセージであったのではないかと思いました。

誰もが住み慣れた地域で生活を続けることに心を寄せる、その地域で生活している人に心を寄せる、なぜ生きづらい社会なのかに心を寄せるなど、多く事を考える機会となりました。
当事者にならないとわからない体験を、VR技術で自分の事として体験し、当事者の感情を想像し、そして心を寄せる事の大事さを気づかせていただいた、VR認知症体験会。
今回の経験をしっかりと業務に生かすこと、そして、認知症への理解を広める取り組みも少しずつ行っていきたいと思います。

大変お忙しい中、総社まで来ていただいた下河原さん、黒田さん、誠にありがとうございました。とっても楽しく、そして貴重な体験となりました。これからも、いろんな面でご協力ができたらと、職員一同思っています。

 

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2017/09/21

VR認知症体験会@総社のご報告

こんにちは。院長の浅野です。
9月16日土曜日に、待ちに待った「VR認知症体験会@総社」を主催することが出来ました。
株式会社シルバーウッドの下河原忠道(しもがわらただみち)さんを講師にお迎えして、認知症の一人称体験(当事者としての体験)をVR(バーチャルリアリティ)の技術で体験できる、まさに私たち認知症の人に関わる全ての人が体験しておきたい、そんな体験会でした。
ご多忙の中、総社まで足をお運び頂いた下河原さん、黒田さんには改めて御礼申し上げます。
また、共催としてご支援くださった長野病院様、つばさクリニック様、藤井クリニック様、協賛くださった株式会社グロービア様、後援くださった楽しい老後を目指す晴れの国勉強会様にも改めて御礼申し上げます。
さて、気になる内容のその前に、概ね90分の体験会を通して感じたのは、下河原さんの認知症の人に対する熱い想い、愛情が溢れて溢れて溢れまくっていたということでした。
講演を聴きながら、自分の中に沸き起こってくる感情は、きっと私たち医療介護に関わるもの全てに共通した「本音の部分の願い」に響いているから、グッと来るんだろうな〜・・・と感じていました。
本当は皆、優しく関わりたい。でも、どうして良いかわからない。そして、十分な理解が出来ないまま目の前の現実(困難な状況など)に向き合うために沸き起こる葛藤・・・
それを乗り越えるだけの熱い想いをもって取り組み、また繰り返しその熱さを想い起こしていくことの大切さ・・・。
そして、内容は・・・
3つのVR体験「私をどうするのですか?」「ここはどこですか?」「レビー小体病の幻視」とその間にお話いただいた認知症の人に関わる上で大切なエッセンスが散りばめられていました。
下河原さんが運営されているサービス付き高齢者住宅「銀木犀(ぎんもくせい)」は、大切なことを大切にしたらこうなった・・・という場で、人と人の関わりや一人ひとりの人生を大切にする場そのものでした。建築の素晴らしさが目を引きますが、その建築の素晴らしさ、心地よさと相乗効果を生むのはやはりそこで働く「人」の意識の高さとそれを高めるに値する組織の哲学、ミッションだと思いました。
 
(銀木犀ホームページより)
プレゼンの中で突き刺さった言葉は
・この人の症状の原因がどうこうというよりもこの症状を体験しているということを理解すること(一人称体験の結果、はじめて実感できること)
・「ね!優しくなれそうな気がするでしょ」
・「認知症になる前は皆、何らかのリスクを背負って生きているのに、認知症と診断された瞬間からどうしてリスク無しにならなければならないのか」(若年性アルツハイマー型認知症当事者:丹野智文さんのことば)
今回のVR認知症体験会を通して、私たち医療法人サンズ、あさのクリニックの在り方、方向性を再確認することが出来ました。
向き合う一人ひとりの人生を大切にしていくこと、尊敬を持って接し続けることを実践するのは簡単ではありません。しかし、まずは自ら在り方を正し、そしてじわじわと周囲に拡げていくことで、認知症になっても不安ではない町を育てていく、その町で育っていく豊かさに人生をかけていこうと、より深く感じたステキな一日になりました。
また、ご参加いただいた方へ改めてご連絡させて頂き、感想をお願いしようと思っておりますので、ご協力いただける方はぜひともよろしくお願いします。
皆さまの感想もまた、楽しみのひとつです。
最後にもう一度
下河原さんと黒田さん、そして今回ご支援くださった皆さま、参加者の皆様に心より御礼申し上げます。
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2017/09/20



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