クリニックブログ


3月号 フリーペーパー Vol.108 フレイル

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  • 健康長寿のカギは
    フレイル予防

    フレイルをご存知ですか?フレイルとは、年をとって体や心のはたらき、社会的なつながりが弱くなった状態を指します。そのまま放置すると、要介護状態になる可能性があります。

    大事なことは、早めに気づいて、適切な取り組みを行うこと。そうすれば、フレイルの進行を防ぎ、健康に戻ることができます。

    フレイル予防のポイントは、栄養、体力、社会参加、それに口腔の「3プラス1」。「食べて、動いて、人とつながる」というライフスタイルが効果的です。無理なくできることから、フレイル予防に取り組んでみましょう!

    つながりを意識しよう!

    ふれあいサロン、百歳体操、ボランティアグループなど、人と出会う様々な場があります。運動をひとりでするよりも、スポーツグループに参加して運動をする方が、要介護状態になりにくいという調査結果があります。

    地域やご近所、お知り合いという日頃のつながりを少し意識して参加してみませんか。

    参考:JAGES project「スポーツによる高齢者の介護予防と政策展開に関する提言」

  • 参考:厚生労働省「食事摂取基準を活用した高齢者のフレイル予防事業


不定期 看護スタッフコラム
合言葉は「きょうよう」「きょういく」

  • 教養、教育ではありません。
    「きょうよう=今日用=今日も用事がある」
    「きょういく=今日行く=今日も行くところがある」のことです。
    日々の生活の中でちょっとした用事や近所の散歩などでもそうです。
    用事があることで、日中生活にワクワク(人生の喜び)も生まれます。
    ワクワクを探すことを続けながら、時間を紡げたらと思います。


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2025/03/04

今すぐできる体にいいこと

こんにちは、訪問診療同行看護師です。


先日、木村セツさんの「新聞ちぎり絵の個展」が開催されている瀬戸内市立美術館まで足を運びました。
セツさんは96歳。6年前に夫を亡くされた後、娘さんの勧めで、新聞を使ったちぎり絵を始めたそうです。

会場には、額に収められた多くの作品が会場に飾られていました。
そのモチーフは食べ物や花や愛猫など、セツさんの人生で出会った物たちで溢れていました。

卵かけご飯のツヤのある黄身の立体感・愛嬌のある愛猫「フクちゃん」の表情など、どの作品もこれが新聞?と見入るものばかり。
色合い・質感など本当にお見事。

会場では、セツさんの制作時の映像も流れていました。集中しながら新聞の色や、貼り直しをするセツさん。その様子を眺めながら声をかける家族。その時の対話もまた、何とも微笑ましく、ほっこりするもの。
セツさんの人柄ももちろん、家族の愛情を感じた個展でした。

○歳だから、止めておこうと思うこともあります。
でも、始めることに、年齢は関係ないよとセツさんから勇気を貰った気がします。

そして次の言葉を思い出しました。
高齢者のフレイル予防(高齢者に限らないと思いますが)に、「教養(きょうよう)」「今日、用(きょうよう)」に、「教育(きょういく)」「今日、行く(きょういく)」に置き換えた言葉です。

今日、用=今日、用時がありますか?
今日、行く=今日、行く場所がありますか?

日々の生活の中でちょっとした用事・近所の散歩などでもいいそうです。

セツさんのように、用事があることで、日中生活にワクワク(人生の喜び)も生まれるのではと感じました。
私も、ワクワクを探すことを続けながら、時間を紡げたらと思います。

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2025/03/03

野菜をどうやって食べる?

あさのクリニック管理栄養士です。

みなさん野菜は食べていますか?鍋の季節でもありますが、野菜の高騰が続いています。
先月キャベツの値段が980円というニュースを聞いてビックリしました。

栄養指導をしていても、昨年の夏くらいから野菜の値段が高いから、、、という言葉をよく聞くようになりましたが、現在も 野菜の高値は続いています。

野菜の価格が高い時の秘策として、わかめや切干大根などの乾物を活用したり、値段が割と安定しているキノコ類をおすすめしていました。
しかし、ここへ来てキノコ類の値段もじわりじわりと上がってきているように感じます。

農林水産省は「野菜を食べようプロジェクト」を実施していますが、このままでは食べたくても食べられない!と感じる方の方が多いのではと思います。

以下、農林水産省のHPより抜粋します。



  • (発行:一般社団法人 ファイブ・ア・デイ協会)

  • 1日当たりの野菜摂取量は平均280g程度であり、摂取目標量(350g)を大きく下回っている状況です。

    そこで、農林水産省では、野菜の消費拡大を推進するため、「野菜を食べようプロジェクト」を実施しています。

    野菜はビタミンやミネラル、食物繊維、機能性成分が豊富に含まれています。野菜がお手頃な価格となっている時期や、特に栄養価の高い旬の野菜をもっと食べて毎日を元気に過ごしましょう。

    写真提供:一般社団法人 ファイブ・ア・デイ協会


HPには他にも、野菜の生育状況および価格の見通しについて、主産地、卸売会社等から聞き取った結果を毎月発表しています。2025年1月の状況は「平年を上回って推移」でした。

ほうれん草や白菜など旬の野菜の生産量が平年並みであっても、キャベツなどの不作野菜の影響で価格が引きあがっているようです。

今週のお手頃野菜も発表していて、令和7年1月24日更新では「きゅうりとナス」が安定した価格となっていました。夏野菜なんですけどね。

現在の状況で毎日摂取目標である350gを達成することは難しいですよね。

野菜の代わりに青汁や野菜ジュース、トマトジュースはダメですか?という質問もいただきます。

ほとんどの野菜が嫌いで食べられない、歯が悪くて噛めないという方以外はなるべく野菜の摂取をおすすめしてきましたが、そうも言ってられなくなった現状を考えると野菜ジュースも取り入れていくこともやむを得ないかもしれません。

野菜ジュースを選ぶ時は果物の入っていないものを、トマトジュースは食塩無添加のものをどちらか1日1本を目安におすすめしています。

また、以前きのこの記事でも紹介した冷凍保存もうまく活用していきましょう。

基本的に野菜は冷凍できます。買ってきたら用途に合わせて切り、冷凍保存袋へ入れて冷凍しましょう。

個人的に重宝しているのはニラです。ニラが冷蔵庫の中でドロドロになっていた経験はありませんか?

買ってきたら3㎝幅に切ったものと小口切りに切ったもの、それぞれ保存袋で冷凍します。使う時は解凍せずそのまま炒め物や鍋、餃子や麻婆豆腐などに入れます。

もやしも冷蔵庫に置いておくと、水分が出て傷んでしまいます。買ってきたら袋のまま冷凍し、使う時も解凍せずそのまま使います。

お買い得のタイミングを狙って買い物をして、すぐ使う分と冷凍する分と下処理をしておけば、無駄が減り調理の時短にもなり一石二鳥です!

野菜の高騰に負けず知恵と工夫で一緒に頑張りましょう!

参照:農林水産省「野菜を食べようプロジェクト」

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2025/02/10

【院長の外部講演】認知症、みんなはどねんしょん? in 総社市総合福祉センター

こんにちは!あさのクリニック総務の西田です。

2025年1月29日(水)、新年最初の講演は、認知症の取り組みに興味がある方に対してのフォローアップ講座として、総社市総合福祉センター3階の大会議室で行いました。

前回、2024年10月30日に山手ふれあいセンターでステップアップ研修を行いましたが、その時にご参加くださった方を含め35名以上の方々にご参加いただきました。

今回は例題や本の紹介を交えて「認知症」について考え、『老化によるもの忘れ』と『認知症によるもの忘れ』の違いについてご理解いただけたと思います。

講演に続き、グループワークを行い、各グループからの発表がありました。

前回ご紹介した「チームオレンジ」を含め、民生委員の方や認知症カフェ並びにサロンを運営されている方々が、認知症に関する日々の取組や、講演を受けて「さらに何が出来る!」と思ったこと等を発表してくださいました。

認知症について、知る機会を多くの人が持ち、誰もがなる可能性のある病だと言うことを理解し、困っている人がいれば自然に手助けができる環境が整えばよいと改めて感じました。

この後も院長の講演は続きますのでお楽しみに。

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2025/02/05

2月号 フリーペーパー Vol.107 認知症

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知っておきたい
認知症の基本の「き」

認知症とは、様々な病気により、脳の神経細胞の働きが徐々に変化し、認知機能(記憶、判断力など)が低下して、社会生活に支障をきたした状態をいいます。
65歳以上の高齢者を対象にした2022年度の調査では、認知症の人の割合は約12%、軽度認知障害は約16%とされ、両方を合わせると、3人に1人が認知機能にかかわる症状があり、昨今、認知症は、誰もがなり得ると考えられています。(軽度認知障害の方全員が認知症になるわけではありません)

「加齢によるもの忘れ」と「認知症によるもの忘れ」の違い

年をとれば誰でも、思い出したいことがすぐに思い出せなかったり、新しいことを覚えるのが苦手になったりしますが、「加齢によるもの忘れ」と「認知症」は違います。
※ここに挙げたものは一例です


認知症かな?と思ったら

認知症には、早めに治療することで症状の悪化や進行を遅らせることができるものもあります。
「もしかして認知症では」と思われる症状に気付いたら、まずは日々の体調を診てもらっている「かかりつけ医」に、今の困りごとについて相談をしましょう。
かかりつけが無い方は、地域の認知症相談窓口である地域包括支援センターでも相談が可能です。
あさのクリニックでは認知症サポート医として、予約制の外来を行っています。
認知症を「ニンチ」と言わないで
あさのクリニックの入口の棚には「認知症をニンチと言わないで」と記載された缶バッジがあります。
深く考えないまま認知症を「ニンチ」と略して「ニンチが進んだ」と言う方がいるかもしれません。
それは認知症への理解ではなく、偏見や差別を育んでしまう言葉なのかもしれません。


内閣府 政府広報オンライン「知っておきたい認知症の基本」を参考に作成

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2025/02/03