6月 ザクロジュース
あさのクリニック管理栄養士です。
最近のマイブームを紹介したいと思います。
先月スーパーに行ったとき、飲料品コーナーでザクロ100%ジュースが
売っているのを見て、何かの番組でザクロが体にいいと言っていたな!と思い出し試しに買ってみました。
想像していたより渋くなく甘すぎず、飲みやすいかったのでしばらく継続して飲んでみようと思い、
インターネットで1000ml×12本を注文しました。(送料を無料にするために予定より量が多くなりました。)
ザクロが体にいいと言っていた番組はなんだったか?そもそも何がいいのか?調べてみました!
紹介されていたのは日テレの「カズレーザーと学ぶ」という番組でした。
以下HPより引用します。
2000年、マサチューセッツ工科大学の研究グループがサーチュイン遺伝子と呼ばれるたった一つの遺伝子を活性化させただけで寿命が延びることを発表し大きな話題となった。
タンパク質には、機能を制御する役割としてアセチル基という化学物質がくっついている。そのため細胞があまり機能しない状態になるが、そこにサーチュインの酵素が働くとアセチル基が外れるので細胞が再活性する。
老化を遅らせるには重要な栄養素が2つある。まずはポリフェノール。ポリフェノールにはサーチュインの発現を高めるスイッチを入れる役割を果たしている。中でも、体内でエラグ酸をもとに作られるウロリチンという成分がサーチュインを活性化させる。
エラグ酸がたくさん含まれるスーパーフードはザクロ。
サーチュインは7種類あり、中でも抗老化に機能しているのは3種類。ザクロにはウロリチンのほかにこの3つのサーチュインの活性に効果が高いポリフェノールが含まれているという。
引用元:『カズレーザーと学ぶ。』今回のテーマは「現代人の食と健康」
ザクロはエラグ酸以外にも、
カリウムが豊富に含まれており、体内の余分なナトリウムを排出する働きがあり高血圧の予防・改善が期待されます。
古くから不老長寿の食べ物として楊貴妃やクレオパトラも愛したと言われるザクロが時を超えて科学的に証明されてきました。
何かしらの効果を感じることができれば、またこのブログでご報告したいと思います。
5月 寒暖差疲労
今年のGW後半は最低気温と最高気温の差が激しかったですね。
体調を崩されていませんか?
GW中の気温差は5/3:14.7℃、5/4:16.0℃、5/5:12.9℃、5/6:5.2℃でした。
私たちの体は外気温が変化しても36℃前後で体温を一定にし、身体の機能を保っています。これは自律神経の働きによるもので、
寒いと熱を作り、暑いと発汗し熱を逃がして平熱を維持しています。
気温差が激しくなると自律神経が過剰に働き、疲労が蓄積されていきます。
これを「寒暖差疲労」といいます。
寒暖差疲労の症状
・頭痛 ・食欲不振
・首や肩のこり ・便秘や下痢
・腰痛 ・寝つきの悪さ
・めまい ・むくみ
・倦怠感 ・顔のほてり
・気分の落ち込みやイライラ
更年期障害や日頃の疲労と症状が似ているため見過ごしがちですが、実は寒暖差疲労ということもあるかもしれませんね。
前日より5度以上の気温差があったり、1日の気温差が7℃以上あると、身体に不調が出やすいそうです。
寒暖差疲労と似た、「寒暖差アレルギー」も最近よく聞くようになりましたが、寒暖差アレルギーの症状は、くしゃみ、鼻水・鼻づまり、咳などで、アレルギー症状に似ているため「アレルギー」という言葉が使われていますが、アレルギーではありません。正式名称は血管運動性鼻炎と言います。
寒暖差疲労の対策
・規則正しい生活をする
生活リズムが乱れると自律神経の乱れにつながり体調不良の原因となります。
朝起きたら太陽の光を浴びて、体内時計をリセットしましょう。そのためには早寝早起きです。
また、部屋の温度を一定にし、自分の体に合った寝具を使用し質の良い睡眠を確保しましょう。
・入浴し体を温める
38~40℃の湯舟につかることにより副交感神経が優位になり、自律神経を整えます。
血流の改善、リラックス効果もあり、質のよい睡眠につながります。
・体を動かす
簡単なストレッチやウォーキングを行い、筋肉をほぐしたり血液の循環を促し自律神経を整えることができます。
すきま時間を見つけて首、肩を回したり、トイレへ立ったついでにストレッチなど工夫してみましょう。
・なるべく温かい食事をする
気温が上がってくると行楽地ではアイスやかき氷を見かけるようになりますが、汗をかいていても内臓が冷えている場合があります。
内臓の冷えは便秘や疲労感などにもつながります。気温が上がっても冷たいものはできるだけ避け、水分も常温以上のものを飲むようにしましょう。
工夫次第で寒暖差疲労は避けられます。これからの猛暑に備えて今から体調を整えていきましょう!
4月 デトックス
あさのクリニック管理栄養士です。
桜が咲き暖かくなってきたのになんだか体がだるい・・・。それは冬にため込んだ老廃物が原因かもしれません。そんな時はデトックスがおすすめです。
デトックス (detox) とは、体内に溜まった毒を排出させること、または分解することで“毒抜き”を意味します。この呼び名は “detoxification”、解毒の短縮形です。人間の体の中には栄養や酸素などの残りカスなどの老廃物や、食品添加物、大気汚染が原因で体に入った化学物質が蓄積されていきます。デトックスは体内に溜まった有害毒素(カドミウム、水銀、ヒ素、アルミニウム、鉛など)を体外に排出することにより、体内浄化を行い、健康な身体作りを促進することです。
本来、人間の体には代謝機能が備わっており、便や尿、汗などで不要物をきちんと排出して浄化できるようになっていますが、偏った食事やストレス、運動不足など、何らかの原因で代謝リズムが狂うと、それがスムーズに行われなくなり、蓄積されていきます。
主な毒
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・タバコの煙、排気ガスなどの有害化学物質
- ・食事摂取した栄養分の残りカスなどの老廃物
- ・食品添加物、残留農薬などの有害化学物質
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・ダイオキシン、界面活性剤などに代表される環境ホルモン
- ・水銀、鉛、ヒ素などの有害金属
毒による影響
・体の不調・・・生活習慣病の原因、肩こり・冷え性など慢性的な不調、頭が重く気分が安定しない、腸が汚れて免疫力が低い、ダイエットの成果が上がらない、アレルギー体質、摂取する栄養成分の吸収が悪い
・肌の不調・・・肌の再生力が低い、肌の老化、シミ・シワ・ニキビができる
・心の不調・・・うつ病、自閉症の原因
デトックスの方法
1.食べてデトックス
・有害物質を体外へ排出する作用のある食材:寒天、こんにゃく、りんご(ペクチン)、食物繊維が多く含まれる食材
・体内の有害物質を包み込んで吸収させなくなる作用(キレート作用)のある食材
- クエン酸(酢、グレープフルーツなど)
- 硫化アリル(ネギ、ニラ)
- アリイン(ニンニク)
- ケルセチン(玉ねぎ、ケール、ほうれん草など)
・有害物質の無害化を助ける作用のある食材
- 亜鉛(牡蠣、レバー)
- セレン(イワシ、ウナギ、イカ、マグロ)
*亜鉛やセレンは有害ミネラルを無毒化し、解毒力を高めます。
2.飲んでデトックス
水を飲むことはデトックスの基本です。水は体に溜まった老廃物をすばやく排出してくれます。また、水分を補給することで体内活動を活発化させ、体内のエネルギー消費量を高める効果があります。
3.リフレッシュしてデトックス
デトックスにかかせないのが血液とリンパの働きです。これらが正常に機能していれば、毒素の排泄をスムーズに行うことができます。この2つに効果的に作用するのがリンパマッサージです。また入浴をすることも血流やリンパの流れを良くします。入浴してじんわり汗をかくことで毒素を排出することができます。冬の寒さで硬くなった体を少しずつ動かして、来たる猛暑に備えていきましょう!
3月 花粉症
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あさのクリニック 管理栄養士です。
一雨ごとに暖かくなってきましたが、花粉の飛散が心配ですね。花粉が飛び始めてから花粉症対策をしていては実は遅いと言われていますが、今から体調管理を万全にして、少しでも花粉症の症状を緩和していきましょう!そのためには食事が重要です。花粉症に効果のある食品を紹介します。
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発酵食品
味噌、納豆、麹、ヨーグルトなどの発酵食品は腸内環境を整える効果があります。発酵食品だけを摂取するより近年注目されているのが「シンバイオティクス」です。
発酵食品に含まれる乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌は「プロバイオティクス」と呼ばれています。
食物繊維やオリゴ糖などの食品成分は「プレバイオティクス」と呼ばれ、善玉菌が増えるのに必要なエサになります。
善玉菌そのものである「プロバイオティクス」と善玉菌のエサになる「プレバイオティクス」を一緒に摂る方法を「シンバイオティクス」と言い、より効果的な腸内環境改善が期待できます。
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レンコン
善玉菌と一緒に食べる「プレバイオティクス」で特にオススメなのがレンコンです。これは3ヶ月で81%の人に花粉症の症状緩和が認められたという報告があります。レンコンに含まれる栄養素には、抗アレルギー作用や鼻の粘膜を覆ってくれたりする効果があります。その他にタンニンには、止血や炎症を抑えるなどの効果があるとされ、また抗酸化作用があるポリフェノールを豊富に含んでいます。レンコンの汁を鼻の粘膜に直接塗るのも効果が期待できると言われています。
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えごま油
サラダ油などのリノール酸を摂りすぎることでアレルギーが引き起こされてしまいますが、えごま油などに含まれるαリノレン酸にはそうした働きを抑える効果があります。リノール酸の悪影響を減らすためには、αリノレン酸とリノール酸の摂取割合を1:2にすることが望ましいという研究結果がありますが、現代人は1:20ぐらいになってしまっており、リノール酸過剰摂取です。花粉症患者増加の原因の一つかもしれないと、現在研究が進められています。
発酵食品である「プロバイオティクス」と食物繊維を多く含む野菜やキノコ類など善玉菌のエサになる「プロバイオティクス」をよく噛んで一緒に食べること、アレルギーを引き起こす食材を減らすことが腸内環境改善の近道です。
また、食事だけでなく家の中でじっとしているのも花粉症にはよくありません。食事をした後はしっかり体を動かしましょう!
冷えにお悩みの方へ
ああさのクリニックの管理栄養士です。
年も明け寒い日が続いており、冷えに悩む方も多いのではないでしょうか?
冷えは「万病のもと」と言われており、放置すると、頭痛や腰痛、肩こりなどの様々な体の不調を引き起こすと言われています。
冷えの原因を知って、しっかりと対策をしましょう。
冷え性の原因は血行不良があります。 血液の循環が悪くなると、手足の先まで血液が届きにくくなり、冷えにつながります。血行不良の原因として、偏った食事や不規則な食事、運動不足による筋力低下、ストレスなどによる自律神経の乱れなどがあります。
食事による冷えの予防としては、食事は、朝・昼・夕の 1 日 3 回規則正しくとることがあげられます。
特に朝食を抜くと体の体温が上がらず低体温になりがちです。血流も悪いままなので冷えを感じてしまいます。朝食からしっかりとるようにしましょう。
また、ご飯や麺などの炭水化物ばかりの食事や野菜を食べていないなど、栄養バランスが乱れるとたんぱく質やビタミン、ミネラルの不足が起こり、冷えが悪化します。毎食、ご飯やパンなどの主食、肉や魚、卵、大豆製品などの主菜、野菜やきのこ類などの副菜を揃えて食べるように心がけましょう。
また、体を温める食材をとることも効果があります。体を温める食材にはよく知られているもので生姜がありますね。そのほかに、ねぎやかぼちゃ、さつまいもやれんこんなどの根菜類などがあります。積極的に食事に取り入れてみてください。
まだまだ寒い日が続きますので、食事からも冷え対策をして、寒い冬を乗り切りましょう。