3月 花粉症
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あさのクリニック 管理栄養士です。
一雨ごとに暖かくなってきましたが、花粉の飛散が心配ですね。花粉が飛び始めてから花粉症対策をしていては実は遅いと言われていますが、今から体調管理を万全にして、少しでも花粉症の症状を緩和していきましょう!そのためには食事が重要です。花粉症に効果のある食品を紹介します。
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発酵食品
味噌、納豆、麹、ヨーグルトなどの発酵食品は腸内環境を整える効果があります。発酵食品だけを摂取するより近年注目されているのが「シンバイオティクス」です。
発酵食品に含まれる乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌は「プロバイオティクス」と呼ばれています。
食物繊維やオリゴ糖などの食品成分は「プレバイオティクス」と呼ばれ、善玉菌が増えるのに必要なエサになります。
善玉菌そのものである「プロバイオティクス」と善玉菌のエサになる「プレバイオティクス」を一緒に摂る方法を「シンバイオティクス」と言い、より効果的な腸内環境改善が期待できます。
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レンコン
善玉菌と一緒に食べる「プレバイオティクス」で特にオススメなのがレンコンです。これは3ヶ月で81%の人に花粉症の症状緩和が認められたという報告があります。レンコンに含まれる栄養素には、抗アレルギー作用や鼻の粘膜を覆ってくれたりする効果があります。その他にタンニンには、止血や炎症を抑えるなどの効果があるとされ、また抗酸化作用があるポリフェノールを豊富に含んでいます。レンコンの汁を鼻の粘膜に直接塗るのも効果が期待できると言われています。
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えごま油
サラダ油などのリノール酸を摂りすぎることでアレルギーが引き起こされてしまいますが、えごま油などに含まれるαリノレン酸にはそうした働きを抑える効果があります。リノール酸の悪影響を減らすためには、αリノレン酸とリノール酸の摂取割合を1:2にすることが望ましいという研究結果がありますが、現代人は1:20ぐらいになってしまっており、リノール酸過剰摂取です。花粉症患者増加の原因の一つかもしれないと、現在研究が進められています。
発酵食品である「プロバイオティクス」と食物繊維を多く含む野菜やキノコ類など善玉菌のエサになる「プロバイオティクス」をよく噛んで一緒に食べること、アレルギーを引き起こす食材を減らすことが腸内環境改善の近道です。
また、食事だけでなく家の中でじっとしているのも花粉症にはよくありません。食事をした後はしっかり体を動かしましょう!
冷えにお悩みの方へ
ああさのクリニックの管理栄養士です。
年も明け寒い日が続いており、冷えに悩む方も多いのではないでしょうか?
冷えは「万病のもと」と言われており、放置すると、頭痛や腰痛、肩こりなどの様々な体の不調を引き起こすと言われています。
冷えの原因を知って、しっかりと対策をしましょう。
冷え性の原因は血行不良があります。 血液の循環が悪くなると、手足の先まで血液が届きにくくなり、冷えにつながります。血行不良の原因として、偏った食事や不規則な食事、運動不足による筋力低下、ストレスなどによる自律神経の乱れなどがあります。
食事による冷えの予防としては、食事は、朝・昼・夕の 1 日 3 回規則正しくとることがあげられます。
特に朝食を抜くと体の体温が上がらず低体温になりがちです。血流も悪いままなので冷えを感じてしまいます。朝食からしっかりとるようにしましょう。
また、ご飯や麺などの炭水化物ばかりの食事や野菜を食べていないなど、栄養バランスが乱れるとたんぱく質やビタミン、ミネラルの不足が起こり、冷えが悪化します。毎食、ご飯やパンなどの主食、肉や魚、卵、大豆製品などの主菜、野菜やきのこ類などの副菜を揃えて食べるように心がけましょう。
また、体を温める食材をとることも効果があります。体を温める食材にはよく知られているもので生姜がありますね。そのほかに、ねぎやかぼちゃ、さつまいもやれんこんなどの根菜類などがあります。積極的に食事に取り入れてみてください。
まだまだ寒い日が続きますので、食事からも冷え対策をして、寒い冬を乗り切りましょう。
『冬至』について
あさのクリニックの管理栄養士です。
だんだんと日が短くなり、冬の訪れを感じますね。
12月は、1年で昼が最も短く、夜が長いと言われる「冬至」を迎えます。
2023年の冬至は、12月22日です。今回は、冬至について紹介します。
冬至の日の食べ物と言えば、かぼちゃがあり、冬至の日に食べると風邪をひかないといわれています。
また、冬至には、「ん」のつくものを食べると「運」を呼び込めると言われています。
かぼちゃは「南瓜(なんきん)」とも呼び、「ん」がつく食べ物です。
かぼちゃは、秋冬にかけて食べるイメージがありますが、夏が旬の野菜です。
冬至の日にかぼちゃを食べるのは、長期保存できるカボチャを食べることで
野菜があまりとれない冬に栄養をとるための昔の人の知恵でもあったようです。
かぼちゃには、免疫力を高めるビタミンA、ビタミン C、血液の流れをよくするビタミン E などが多く含まれており、
冬の風邪予防に適した食材です。
「ん」がつく食べ物は、かぼちゃの他にも、人参、蓮根、銀杏、きんかん、寒天、うどん(うんどん)があり、
「冬至の七種(ななくさ)」と言われています。
「冬至の七種」には、「ん」が 2個ついており、たくさんの運が呼び込めると言われています。
風邪予防や運を呼び込むためにも今年の冬至は、かぼちゃをたべてみてはいかがでしょうか。
12月に入り、寒さが本格的になり、風邪やインフルエンザが流行りやすい季節になりました。
栄養バランスの良い食事を心がけ、風邪に負けない身体づくりをしましょう。
栄養 日めくり
あさのクリニックの管理栄養士です。
栄養の知識を皆さんに少しでも伝えることが出来ればと思い、クリニックの受付と待合室のご意見箱の横に、
栄養の豆知識を書いた日めくりカレンダーを設置しています。
「野菜ジュースは野菜の代わりになるのか?」や「栄養の吸収の良い取り方はどうしたらいいか?」
など、皆さんの生活で身近なものをテーマに書いています。
診察の待ち時間などに、ぜひ見てみてくださいね。
あさのクリニックでは、外来・在宅患者様に対して栄養指導を行っています。
栄養指導では、食事や栄養に関するお悩みに対して患者様それぞれの疾患や生活習慣に合わせてアドバイスを行っています。
食事や栄養の事で気になる事やお悩みのある方はお気軽にご相談下さい。
初めまして、あさのクリニックの管理栄養士です。
8月より外来・在宅患者様に対して栄養指導を行っています。
栄養指導では、食事や栄養に関するお悩みに対して患者様それぞれの疾患や生活習慣に合わせてアドバイスを行っています。
食事や栄養の事で気になる事やお悩みのある方はお気軽にご相談下さい。
今日は、食事のことについて秋にちなんで書こうと思います。
「実りの秋」「食欲の秋」とよく言われるように、秋に旬を迎える美味しい食べ物が多い季節です。
ついつい食べ過ぎてしまう、、、という人も多いのではないでしょうか。
「食欲の秋」と呼ばれるのは、秋に美味しい食べ物が多いだけでなく、私たちの体の働きも関係しています。
日光を浴びると、私たちの脳は「セロトニン」と呼ばれる物質を分泌します。
セロトニンは精神を安定させる作用と食欲を抑える作用を持っています。
夏と比べて日照時間が短くなる秋にはセロトニンの分泌量が減少するので、
食欲を抑える作用が弱くなり、食欲が増してしまうと考えられています。
旬の食べ物は、その時期に私たちの身体が必要としている栄養素を豊富に含んで栄養価が高くなっています。
秋が旬の食べ物は、さつまいも、れんこん、ごぼう、柿などがあります。
秋に旬を迎える食べ物はビタミンやミネラル、食物繊維が豊富なものが多く、
これから迎える冬に備えた体作りに役立つといわれています。
冬の寒さを迎える前に秋が旬の食べ物をしっかり食べて、心身共に健康な生活を送りましょう。
栄養価が高いとはいえ、食べ過ぎには気を付けてくださいね。
今後は、皆さんに栄養や食事の事で知っていただきたいことや、管理栄養士の取り組みなどを紹介していきますね。
写真は、患者様から頂いた絵葉書の1枚です。
美味しそうな柿ですね。
いつも素敵な絵葉書をありがとうございます。