クリニックブログ


4月から発行している、フリーペーパー9月号が完成しました。

あさクリフリーペーパーが完成しました!!

9月号は、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の検査の骨密度について紹介しています。

骨は一度つくられたらそのままではなく、毎日絶えず古い骨を壊して新しい骨をつくることを繰り返しています。
骨がもろく折れやすくなった状態を「骨粗鬆症」と呼び、骨の変形や、それに伴う痛みなどが症状として現れます。

あさのクリニックでは、骨密度を測定し、骨粗鬆症の予防と治療に取り組んでいます。


 

 

 

 

 

受付にて配布しています。

 

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2016/08/25

見学研修の感想をいただきました⑨

先日見学研修に来院された、聖路加国際病院 QIセンター 高崎慶さんの感想をいただきました。

8月17日(水)に外来診療と訪問診療の見学をさせていただきました。

以前より、院長の浅野先生とはお話しさせていただく機会があり、いろいろなことにワクワクを求め、探求していく浅野先生のクリニックを見学させていただける機会を頂戴し、大変楽しみにしておりました。

まず、クリニックに入って感じたのは、香りの良さでした。
少なからずクリニックというと消毒薬の独特な香りを想像してしまいますが、木材の香りが漂い、それだけで患者さんは癒された気持ちになるのではないかと感じました。
床材、壁材、ドアなどふんだんに木材が使用されており、香りの面だけでなく、木のぬくもり、夏であればその涼しさを感じることができました。
このようなところにも浅野先生らしさが感じられた部分です。

さて、午前中は外来診療を見学いたしました。
お盆明けということで、予約の患者さんもそれなりにいらっしゃる上に、新患の患者さんも3時間で3~4人対応されており、かなり忙しかった印象でした。
それでも、浅野先生は笑顔を絶やすことなく、患者さん、ご家族のお話を笑顔で傾聴されていたのが印象的でした。
そして、「よく動くなぁ」「よく触れるなぁ」という印象を受けました。
病院の場合だと、マイクで患者さんを呼び出し、着席してもらい、医師が、聞きたいことを聞いていくというイメージですが、浅野先生は患者さんを診察室の外まで呼びに行かれ、手を取りながら、患者さんをご案内されていらっしゃいました。
また、聞きたいことを聞くというよりは、その人の生活がどうなっているかを探り出すために、「今日は暑いねぇ」「ちゃんとご飯食べられている?」という日常会話から話されていたのが印象的でした。
ご家族に対しても、患者さんに話すと同時に、ご家族に対しても質問するようなコミュニケーションを取られており、患者だけでなく家族も一緒に診療しているような感じを受けました。
さらに、患者さんには手を添える、手を握るなど、患者さんが安心するような行動をされていらっしゃり、浅野先生にかかる患者さんは本当に安心された顔をされていたように思えました。

こういった診療の実践のために、受付スタッフや、相談員さん、看護師さんとの連係がしっかりとなされていたということがあったと思いました。
診察前に必要とする情報が、しっかりと先生の手元にあり、医師が何を把握したいか、どういう情報があると診察を行いやすいか、しっかりと考えたうえでスタッフの皆さんが行動されている印象を受けました。
特に向川相談員の動きが印象的で、患者さんの状況把握、外来全体の流れ、などに目を配り、全体がスムーズに回るように動かれていた点がとても素晴らしいと思いました。
本当に笑顔を絶やさず、常に動き続ける外来診療で午前中3時間の診療時間があっという間に過ぎていきました。

昼食後、午後は藤原先生の訪問診療に同行いたしました。
訪問診療の現場を見るのは、初めてだったのですが、藤原先生もまた患者さんに寄り添われる姿勢が印象的でした。
特に、遠方から帰省されていたご家族に対してお話しされていた時に、何とか現状と向き合ってほしいという熱意が伝わるようなコミュニケーションを取られており、患者のことを第一に考え、家族も大事にする姿勢がうかがえました。
訪問診療を通じて、「生活の中での医療」「家族とのコミュニケーションの重要性」という点について改めて考えさせられました。
普段の急性期の病院では、あくまでも医療が中心で回っており、ある部分では生活のことも考えますが、やはり占める割合は少ないように思います。
一方、訪問診療では、医療者側が生活空間にお邪魔するわけで、患者の生活を中心に必要な医療を考えていくというスタイルが、今までの自分にない視点でもあり、とてもインパクトがありました。
患者さんにとってみれば、「入院」というのは一大イベントですが、それ以外は「普段」であり、「入院」は「生活」や「普段」のほんの一瞬の出来事でしかありません。
患者さんの生活をいかに良くするか、という視点で医療をとらえ直す、大変貴重な機会となりました。

普段は、急性期の病院の中で管理的な側面から医療を見ることが多いですが、改めて患者さんに寄り添う姿勢ということの大切さを感じた見学でした。
QIという、「数字にして見える化する」「診療や医療安全の質を改善する」ということが普段の仕事ですが、訪問診療には数字にはできない、大切なものがあると感じました。
もちろん、クリニックや訪問診療においても管理の側面では、「数値化」「医療の質」ということは重要なことだと思います。
ただ、患者さんと向き合うときには、その人を尊重し、その人の生活を一番に考えることが重要なことであると改めて実感した1日でした。

あと、昼食にいただきました、ブーンの山盛りカレーは、ここ数年にないくらいカレーを食べました。
「ペロリと食べるねェ」と浅野先生は仰っていましたが、結構しんどかったです(笑)。

本当にいろいろなことを考えた1日でした。
ありがとうございました!

聖路加国際病院 QIセンター
髙﨑 慶

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2016/08/24

見学研修に来院されました⑥

あさのクリニック 相談員です。

昨日(8月17日)、聖路加国際病院 QIセンター 高崎慶さんが見学研修に来院されました。

午前中は外来、午後からは藤原先生の訪問診療に同行してもらいました。

QIセンターの『QI』ととは、Quality Indicator(クオリティーインディケーター)と言われ、
医療の質を数値化して表した指標と言われています。(厚生労働省の資料http://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/06/dl/s0628-7i_0004.pdf
最近、耳にすることが多くなってきていますが、まだ一般的ではないのかもしれませんが、この指標の向上はサービスの向上などに直結するものだと思います。

聖路加国際病は、早くからQIに力を入れており、そうのような部署で勤務されている高崎さんからどのような感想を頂けるのかドキドキワクワクしています。

昼食は、近所の『ブーン』の大盛カレー。


 

 

 

 

午後の訪問診療出発前です。


 

 

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2016/08/18

第3回 ものわすれコラム 「ものわすれに以外の症状 行動心理症状(周辺症状)について」

みなさんこんにちは!院長の浅野です。
今回は「ものわすれ」以外の症状について少し触れてみたいと思います。
認知症の症状には、「ものわすれ」を代表とする中核症状と「不安」「妄想」「幻覚」「怒りっぽい」「抵抗する」などに代表される行動心理症状(周辺症状)があります。
今回は行動心理症状がどのように成り立っているかについて少し触れてみたいと思います。
まず、代表的な「もの盗られ妄想」について。
短いサイクルの記憶をとどめておくことが苦手になっている方が、不安の症状のため、大切なものをどこかに片付けたとします。その、片付けた事実をすっかり忘れてしまった場合、ものがなくなるという、本人にとってはリアルな現実が目の前に起きます。そして、自分以外の「誰かが盗った」という気持ちになります。また、なかったものが幸いにして出てきたとしても、片付けた記憶が全く無いので「自分以外の誰かが隠した」という訂正不能の確信となってしまいます。
これらは、説得してもすればするほど怪しまれることが多く、また攻撃対象は身近でお世話をしてくださっているお嫁さんや親族になることが多いのが悩みです。対処方法は状況により個別性が高いため、ご相談ください。
次に、「怒りっぽい」症状も困りごとの代表です。
これは、元キャラに不安の症状が重なっている場合などに、ご本人にとっては「怒って当然」ということを、我々周囲の者が知らず知らずに起こしてしまっていることが多いです。
例えば、プライドの高い方へ、失敗を繰り返し指摘したり(当然周囲は良かれと思っているのでよりややこしいです)、改善を求めたり(本人に自覚はないので言いがかりに聞こえます)することはその代表的な例でしょう。
スライド053
認知症の症状の詳細については厚生労働省のホームページも参考にしてみてください
これらはほんの一例ですが、行動心理症状については認知症の人をご支援する上で知っておくととても役に立つ「コツ」をお伝え出来ているかどうかが本当に大事だなと痛感しています。ぜひご相談いただき、受け入れていかなければならない部分、また周囲の環境や関わり方、お薬で改善が期待できる部分をしっかりと理解してより良い療養生活をお手伝いできればと思っております。
当院では、認知症でお困りの患者様、そしてお支えしているご家族の皆様をスタッフ一丸となってご支援できればと考えております。パンフレット等も充実しております。お気軽にお問い合わせください。

また、認知症診療に興味のある看護師、その他医療職の方も是非とも見学や研修の制度をご活用ください。

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2016/08/08

見学研修の感想をいただきました⑧

7月25日に当院に見学研修に来られた、そーる訪問看護ステーション(平成28年9月1日開設予定)の片岡さんより
感想をいただきました。

~7月25日(火)研修へ参加~

前略 先日は、あさのクリニック研修において、ご多忙中にもかかわらず懇切丁寧な御指導をいただき、誠にありがとうございました。
研修先である、あさのクリニックの構造にまず感動しました!!!
玄関先や、事務所の窓から見えるお庭、これが職場だなんて!癒される、羨ましい!と1人思ってニヤニヤしてしまいました。(笑)
スタッフのみなさんと一緒に更衣させて貰ったのですが、アットホームな雰囲気に包まれて、緊張していた気持ちがほっといたしました。スタッフの皆さんが笑顔の対応で、気持ち良かったです。チームワークの良さが一瞬で伝わった更衣時間でした!
☆事務員さんについて
診察スタッフと、訪問診療スタッフの役割分担がきっちり分かれており、御一人御一人がてきぱきと仕事に取組まれている姿を拝見させて頂きとても刺激になりました。お昼休みには『今日は忙しかったけど、とてもやった感があったわ~!』等パワーある言葉が聞けて、こちらまで元気を貰えました。
☆看護師さんについて
診療の補助をきっちりこなされており、移動中の運転もとても丁寧で快適でした。
午後は特に時間の都合もあり、訪問件数が多かったので大変だったかと思われます。
訪問中もう少し患者様やご家族様へ、積極的に係られても良いのでは?と感じました。
看護スタッフの2名の方とは、私自身が長年お世話になっていた先輩方ということで、もっとお話できればよかったなぁと反省しました。
☆訪問診療について
私は一日訪問診療中心の研修で、午前は藤原先生、午後は浅野先生との同行でした。
先生方の対応は、行く先に関係なく(ご自宅・施設)常に物腰が低く、患者様の考えを傾聴されていました。
笑顔で対応されている姿に、患者様も自然と笑顔がこぼれ会話が弾み、良いコミュニケーションがとれているなぁと感じました。
午後からの新規利用者様の訪問では、先生方2名と同行し担当者会議に参加。
新規利用者様とご家族の考えに触れることもできました。難病を抱えられ、治療に対する想いと、外出が困難になってきた現状等相談されじっくりと介入されている場面が印象に残っています。
現場で他の訪問看護ステーションのスタッフさんや、ケアマネさんとも交流があり貴重な時間を過ごせました。
また患者様の情報について、電子カルテの導入、現場での端末使用、全体での情報共有を工夫されており、私もぜひ取り入れたいと思うツールで溢れておりました。
おかげ様で、今季に訪問看護ステーション立ち上げに対する意識が一層に高まり、理解を深めることができました。
このような有意義な時間を提供して頂きましたことに、心より感謝申し上げます。
今後は、研修での貴重な体験を大いに活かし、精励して参る所存でございますので、今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
末筆ながら、あさのクリニック様の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。
敬具
平成28年8月1日
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2016/08/03