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12月号 フリーペーパー Vol.69 尿漏れ

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ご年齢を重ねる(加齢)ごとに、尿漏れの悩みはありませんか。
思わず尿が漏れてしまう、尿失禁を経験したことはありませんか?
尿漏れとは、自分の意志ではないタイミングで、尿が出てしまうことです。

実は尿漏れが気になっている方、いませんか?

腎臓で作られた尿は、膀胱に蓄えられます。
筋肉が伸び縮みする膀胱に尿が溜まると容積が増えます。
ある一定量の尿が溜まると末梢神経から脳に刺激が伝わり、私たちは尿意を感じます。
次に脳からの排尿の指示が神経に伝わり、排尿をします。
その時に、膀胱や尿道括約筋などの筋肉が動くことで膀胱の中の尿が尿道に押し出されて排出されます。
尿漏れは、この排尿までの流れに異常が生じて起こるといわれます。

  • 生活習慣を見直そう
    生活習慣の見直しで尿失禁や頻尿などの排尿症状の改善も認められます。

    • ダイエット
      食事と運動療法で体重減少すれば、尿失禁が減ることが証明されています。
    • 飲水制限
      体重kg×25ml程度を目安にしましょう。取りすぎは頻尿の原因になります。
    • アルコール、カフェインの摂取制限
      利尿作用があります。カフェインはコーヒーだけでなく、栄養ドリンクにも多量に含まれており注意が必要です。
    • 塩分制限
      過剰な塩分は尿量を増やします。
    • 香辛料や酸味の強い食品摂取の制限
      尿意を強くすると言われています。
    • 禁煙
    • 便秘の改善

  • 尿漏れの主な症状

    腹圧性尿失禁
    くしゃみをしたり、重たい荷物を持ち上げたりしてお腹に力が入ると少量の失禁が生じます。
    膀胱の中の尿が腹圧によって押し出されることが原因です。


    切迫性尿失禁、過活動膀胱
    急に強い尿意があり、トイレまで我慢できず失禁してしまうものです。
    尿意は突然襲ってくることが多く、日常生活の外出の時などに影響がでます。


    いつ流性尿失禁
    尿意があり、排尿したいと思っても尿が出ず、あふれるように、尿が少しずつ漏れてしまう尿漏れです。


    機能性尿失禁
    排尿機能ではなく、歩行障害などの身体機能低下、認知症などの精神機能の低下が原因で、トイレまで間に合わず漏れてしまう。トイレ以外で排尿をしてしまうこともあります。

あさクリCOLUMN「ご近所付き合い」by事務長 松本

防災の始まりはご近所付き合いからと言われます。
家庭によって事情は様々なので一概には分かりませんが、確かに寝たきりの家族がいたり、認知症の親と一緒に暮らしていたり、小学校の子供が留守番をしていたり、などと考えると自分が健常でなんとかなると思っても家族みんなが無事に過ごせるかを思うと、考えてしまいます。
でも、こんな話が気軽にご近所とできるといいなぁ、と思うこの頃です。
2021/12/01

11月号 フリーペーパー Vol.68 感染予防

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2020年になり、新型コロナウイルス感染症が流行し、2021年もみんなで感染予防を続けてきました。
これから寒くなる時期は、インフルエンザ、ノロウイルスという感染症が増加する時期になります。
改めて感染予防について確認しましょう。

日頃からできる感染対策を習慣づけましょう!

感染は主に、手を介して感染する接触感染と、飛沫感染が原因といわれています。
接触感染:ウイルスが付いた手指で口や鼻や目に触れて、粘膜などを通じてウイルスが体の中に入り感染することです。
飛沫感染:感染した人の咳やくしゃみで、飛び散った唾液や鼻水などの飛沫が口や鼻にかかる、吸い込むことで感染することです。

  • 特別なことではなく、続けることのできる感染症対策を

    • 手洗い
      接触感染を避けるための基本です。手は多くの場所に触れます。
      外出後、咳やくしゃみ、鼻をかんだ後、食事の前、トイレの後、多くの人が触るものを触った後など、流水と石けんでしっかり手を洗う。
      またはアルコールでの手指の消毒でも構いません。
    • 咳エチケット
      インフルエンザ感染症は症状が出現してから、新型コロナウイルス感染症は発症の2日前から感染力が強くなると言われています。
      咳やくしゃみが出る時は咳エチケットを行い、できれば症状が出る前からマスク(ユニバーサルマスク)をして、飛沫を飛ばさないよう、感染を避ける行動が勧められています。

    新型コロナウイルス感染症予防のために「密」を避けましょう

    • 密閉
      換気の悪い密閉空間での集団感染の事例もあります。
      部屋の大きさに関係なく、意識的に換気をして密閉空間を避けましょう。
    • 密集
      飛沫は2m飛ぶと言われています。
      スーパーのレジ待ちなど、多数が集まる密集場所では、一定の距離を保ちましょう。
    • 密接
      人の会話でも唾液の飛沫は飛び散ります。
      そのため密接した場面での会話は避けましょう。
      対面での会話や発声、面接などやむを得ないときは、マスクを着用し、感染のリスクを下げましょう。

あさクリCOLUMN「つながり」byソーシャルワーカー 向川

認知症の人が、感染症による発熱などの体調不良や便秘などで、イライラしている、そわそわする行動など、いつもと違う言動や行動の変化が起きることがあります。
認知症の症状が変化したということだけに目を向けるのではなく、体の変化、体調の変化がある可能性を考える必要があります。
日頃からの「知っている」「知ってもらっている」つながりが大事です。
2021/11/01

10月号 フリーペーパー Vol.67 予防接種

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予防接種とは、病気に対する免疫をつけたり、免疫を強くするために、ワクチンを接種することをいいます。
接種した方が病気にかかることを予防したり、人に感染させてしまうことで社会に病気がまん延してしまうのを防ぐことを主な目的としています。
病気にかかったとしても、ワクチンを接種していた方は重い症状になることを防げる場合があります。
参考:厚生労働省HP 予防接種情報

予防接種の大切な3つの目的

  1. 自分がかからないために
  2. もしかかっても症状を軽くするために
  3. 家族やまわりの人にうつさないために

予防接種法に基づく定期接種のワクチン

誰もが受けるべき予防接種(A類疾病)
人から人に伝染する、又は病状の重篤になるおそれがあることから集団での予防が必要なもの(病気によって接種時期・期間が決まっています)

  • ジフテリア・百日せき・破傷風・急性灰白髄炎(ポリオ)
  • B型肝炎
  • Hib感染症
  • 小児の肺炎球菌感染症
  • 結核(BCG)
  • 麻しん・風しん
  • 水痘
  • 日本脳炎
  • ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症
  • ロタウイルス
費用の一部に公費負担がある場合の予防接種(B類疾病)個人の発症又はその重症化を防止併せてそのまん延予防が必要なもの
  • 季節性インフルエンザ

    インフルエンザワクチンは、インフルエンザ流行期(12月~3月)の前、毎年10月頃から接種が開始されますので、流行前までに接種を終了させましょう!
    (費用の一部助成は『満65歳以上の方』と、60歳~64歳の方でも『病気や障害により対象になる方』もいます。)

  • 高齢者の肺炎球菌感染症

    A肺炎球菌ワクチンは、日本人の死因第3位です。65歳以上に多い感染症で肺炎球菌によるものが最も多いです。
    肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌による肺炎などの感染症を予防し重症化を防ぐワクチンです。
    効果は5年以上持続するといわれています。
    (費用の一部助成は65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳の方と、60歳~64歳の方でも病気や障害により対象になる方もいます)

新型コロナウイルスワクチン

新型コロナウイルス感染症の緊急のまん延予防の観点から実施するものです。(厚生労働省HP:新型コロナワクチンについて)

あさクリCOLUMN「プライマリ・ケア」by院長 浅野

「子宮頸がんワクチン」とよく耳にするHPVワクチンは2013年4月から国の定期接種の予防接種となりました。
子宮頸がんのほとんどは、A類疾病のヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染が原因といわれています。
HPVワクチンはそのウイルスの感染を防ぐ目的としており、日本産婦人科学会をはじめ多くの団体が、子宮頸がん検診による早期発見・早期治療に加えて、HPVワクチン接種による子宮頸がんの発症予防の必要性を発信しています。
2021/10/02

9月号 フリーペーパー Vol.66 睡眠

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寝不足だと、勉強や仕事に集中できないことや、元気がでない、気分が不安定になるなど、「眠たい」ことで、日常生活に影響がでます。睡眠は年齢を重ねるとともに変化し、健康な方でも、何度も起きる中途覚醒や、朝早く目がさめる早朝覚醒が増えるといわれています。心身の健康には、睡眠も影響します。睡眠状態や睡眠の問題を知っておきましょう。
  • 睡眠対策で健康づくり!

    タイプ1 入眠困難
    床についてもなかなか眠りにつけない(30分~1時間以上眠れない)。

    タイプ2 中途覚醒
    いったん眠りについても翌朝起床するまでに何度も目が覚める。

    タイプ3 早朝覚醒
    起きたい時刻の2時間以上前に目が覚め、その後眠れない。

    タイプ4 熟眠障害
    眠りが浅く、睡眠時間のわりに熟睡した感じが得られない。

    現在、日本では、約5人に1人が「睡眠で休養が取れていない」、「何らかの不眠がある」と言われており、その割合は年々増えています。
    睡眠障害の中で最もよくみられる不眠症は男性より女性に多く、20~30歳代に始まり加齢とともに増加し、中年、老年と急激に増加します。
    不眠症には、主に上記のようなタイプがあり、同時に複数現れることがあります。
    年齢、性差、頻尿などの身体的理由、悩みなどの心的理由、就寝前のカフェインの摂取やスマホ操作などの生活習慣の影響など様々な事がきっかけで起こります。
    右図を参考に、対処法を知りましょう!

あさクリCOLUMN「ご近所付き合い」by事務長 松本

若い人たちはスマホだとかラインだとかいうもので連絡を取り合うのが当たり前の世の中のようです。
世の中では、もう古いと言われる携帯をなんとか使っている私は災害が起こった時どうすれば良いのか。
でも、大切なのはやっぱり人のつながりだと思う。スマホがなくても人付き合いは大切にしなくては。
そして、コロナで会話も減っては来たものの声をかけてくれるご近所の存在は忘れないようにより大切にしなくては。
2021/09/01

8月号 フリーペーパー Vol.65 つながり

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ご近所付き合い、交流、つながり、ネットワーク、社会参加、地域づくりなど、人と人が支えあうことに注目する言葉を見聞きすることが増えていませんか。
ドラマ「金八先生」に出てくる「人という字は互いに支えあって人となる」という有名な一言を思い出しました。

さぁはじめよう!やりたいことや好きなことを続けていくためのフレイル予防!!


参考:厚生労働省 高齢者のフレイル予防事業 パンフレット「食べて元気にフレイル予防」
   東京都福祉保健局 東京都介護予防・フレイル予防ポータル
   https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/kaigo_frailty_yobo/index.html

年をとって体や心のはたらき、社会的なつながりが弱くなった状態をフレイルといいます。
フレイルは、要介護状態に至る前段階として位置づけられます。
そのまま放置すると、要介護状態になる可能性がありますが、大事なことは、早めに気づいて、適切な取組を行うこと。
そうすれば、フレイルの進行を防ぎ、健康に戻ることができます。
このフレイル予防に大切なポイントは、「栄養」、「体力」、「社会参加」、それに「口腔」の“3プラス1”で、「食べて、動いて、人とつながる」というライフスタイルが効果的と言われています。
無理なく楽しく、フレイル予防に取り組んでみましょう!

「つながり」がとても大切!

新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、外出の機会が少なくなったことにより、孤独や活動量の低下が懸念されています。
集まりにくい今の状況こそ、ちょっとしたあいさつや声かけが大切です。
屋内・屋外を問わず、感染防止対策を考慮した、ふれあいサロン、百歳体操、ボランティアグループなどの人と出会う場が、行政だけでなく、地域の方などによって企画されています。
自宅でできる取り組みも含めて、できることを少しずつ意識してみませんか。
地域やご近所、お知り合いという日頃のつながりを使って、参加してみましょう!

あさクリCOLUMN「社会的処方」byソーシャルワーカー 向川

『社会的処方』(西 智弘/編著 学芸出版社)という本を読みました。
薬を処方することで患者さんの問題を解決するのではなく「地域とのつながり」を処方することで問題を解決する取組が紹介されています。
今年度のあさクリコラムは、4月号から、各月のキーワードを「つながり」として連載してきました。
あなたの周りの「つながり」は何ですか?ぜひ、教えてください。

2021/08/02